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「まるでカフェ?」 完成から2年、住民反対の中で入所者決まった「自立更生促進センター」とは (1/4ページ)

2010.7.31 18:00
エアコン、地デジ対応液晶テレビなどが備わった個室=福島市狐塚エアコン、地デジ対応液晶テレビなどが備わった個室=福島市狐塚

 刑務所を仮釈放された人に、国の責任で社会復帰や就労支援を行う「福島自立更生促進センター」。法務省は7月28日、8月第3週と4週に仮釈放する男性受刑者2人を、ここに入所させると発表した。センターは2年前、全国で初めて福島市に建設されたが、住民の反対で入所の延期が続いていた。「更生」への理解を訴える法務省と、「不安が解消されないまま、強引に決めるやり方は許せない」と憤る一部住民。円満なスタートは難しい状況だ。そもそもセンターはどんな施設なのか。内部取材も合わせてリポートする。

全個室、エアコン、地デジも完備

 JR福島駅から北側に約1・5キロ。春は桜の名所として知られる「信夫山(しのぶやま)」のふもとに平成20年7月、「福島自立更生促進センター」が完成した。2階建てで収容人員20人。福島地検や福島保護観察所などが隣接している。

 担当者の案内で施設内を見学した。長い廊下に沿って5畳の居室が並ぶ。エアコン完備でフローリング敷きの個室には、学習机とベッド、スーツが10着は入りそうなクローゼットが備え付けられている。机上には地デジ対応の薄型テレビも。

 吹き抜けから明るい光が差し込む食堂で、3食が無償提供され、浴室や洗濯機、学習室などもある。

 ちょっとぜいたくすぎるのでは? 見学者の多くが抱く疑問に、センター担当で法務省福島保護観察所の南元英夫・統括保護観察官は「刑務所と異なる『家』のような環境で更生してもらうため」と説明した。

このニュースの写真

エアコン、地デジ対応液晶テレビなどが備わった個室=福島市狐塚
福島地方検察庁(左)の真横に建つセンター=福島市狐塚
明るい光がさす食堂=福島市狐塚
浴槽が2つに分かれているのは、入所者が少ないとき、片方だけを使い、光熱費を節約するためだという=福島市狐塚

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