福岡市中心部で「景観破壊」と酷評されてきた大手出会い系サイトの巨大看板(縦10メートル、横17メートル)が31日、この看板に掲示するアート作品の公募を呼びかける内容に衣替えされた。
看板は昨年9月に設置された。大きな瞳の美少女キャラが「もういちど、恋をしよう」と呼びかける内容だった。市民団体「福岡・住環境を守る会」の「福岡まちこわし大賞」特別賞に選ばれるなど市民の批判を受け、驚いたサイト運営会社は今年2月「看板を若いアーティストらの作品発表の場に再生する」と市民団体側に提案。現在、掲示する作品を市民投票で選ぶ計画が進んでいる。
新看板は、9月の作品募集開始を前に「みんなのアートコンペArt here!」と市民の参加を呼びかける内容。近くの会社員、舌間(したま)謙二さん(29)は「最初に看板が出た時はショッキングだったが、面白い試み。市民投票にはぜひ参加してみたい」と話していた。【門田陽介】
毎日新聞 2010年8月1日 9時13分(最終更新 8月1日 11時21分)