西脇市で昨年に引き続き、今年も市内約400店で1割引きほどで買い物ができる市民生活応援券が販売された。市民会館では商業者らが7月10日、販売開始を繰り上げたり整理券を配ったりして1000人を超える長蛇の列をしのいだ。
人気の応援券の生みの親は、小売店などの商業者らでつくる西脇市商業連合会。生活応援に加え、地域医療への応援メッセージも込められているのが特徴だ。売上金の一部50万円で昨年、市立西脇病院を応援する基金を創設。今回も積み立てて、研修医らを応援する気持ちを届ける。
人口約4万5000人の街で商業者が合意をして発信するメッセージは決して小さくはないと思う。地域医療を守ろうという気持ちは、やがては医療危機に風穴を開ける、石をうがつ水滴のように感じた。【浜本年弘】
〔播磨・姫路版〕
毎日新聞 2010年8月1日 地方版