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菅政権は「仙谷氏頼み」公明党との連携実現に難問も…

 参院選大敗のダメージを引きずる菅直人首相に代わって、仙谷由人官房長官が政権立て直しへ奔走している。2011年度予算編成のほか、民主党代表選をにらんだ政局対応でもフル回転。ねじれ国会の打開に向けても野党との協調路線を軌道に乗せるキーマンになるとみられる。ただ、民主党では「抱え込みすぎだ」と息切れを懸念する声も聞かれる。「仙谷氏頼み」の加速は、首相の自信喪失の表れと言えなくもない。

 参院選以降、仙谷氏の精力的な動きが目立つ。7月27日に閣議決定した予算の概算要求基準を中心となってまとめたほか、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題で調整役を担当。20日夜にはルース駐日米大使と意見交換した。

 国家戦略室に代わり予算編成や税制改革の基本方針づくりを担う新組織の在り方も検討。23日には国が被告となっている訴訟案件の一元管理を打ち出した。

 菅政権維持に向けては、投開票日翌日の12日に輿石東民主党参院議員会長を訪ねて、野党が多数を占める参院対策での助言を要請。国民新党の亀井静香代表とひそかに会い、政権運営に協力を求める場面もあった。鳩山由紀夫前首相は22日に首相の続投支持を表明したが、その3日前に仙谷氏と会談している。

 野党の協力を何とか引き出したい菅政権は、特に公明党との連携実現に期待しており、仙谷氏が調整の中心になるとみる向きは多い。ただ、公明党の支持母体・創価学会を相手に損害賠償請求訴訟を起こした矢野絢也元公明党委員長の関係者が仙谷氏の秘書を務めているため「仙谷氏が窓口では、連携は難しいのではないか」(民主党中堅)との指摘もある。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年07月31日 16:51 ]

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