ホーム > サッカー > サッカー最新紙面記事

浦和、10人の“格下”大宮にダービー完敗

 大宮に敗れ肩を落とす坪井(右端)ら浦和イレブン=埼玉スタジアム
 大宮に敗れ肩を落とす坪井(右端)ら浦和イレブン=埼玉スタジアム

 「J1、浦和0‐1大宮」(31日、埼玉)

 浦和は大宮との「埼玉ダービー」に臨み、0‐1で敗れた。浦和は、11対10の数的優位に立ちながらゴールを割ることができなかった。今後の結果次第ではフォルカー・フィンケ監督(62)の去就問題にも発展しそうだ。大宮は5月1日以来の3勝目。名古屋は横浜Mを2‐0で下して、暫定2位に浮上。首位鹿島はMF野沢拓也(28)の2得点などで神戸に3‐0で完勝した。

  ◇  ◇

 怒りがわいてくる敗戦‐。ホイッスルと同時に、赤いサポーターから起きたブーイングは、時を追うごとに音量を増した。降格圏内の大宮との『さいたまダービー』で、屈辱の0‐1完封負けを喫した。

 突き破れなかった。立ち上がりから、大宮FW市川を捕まえきれずに主導権を握られ、前半28分にセットプレーから被弾。同40分に大宮に退場者が出てからは、必死で攻め続けたがゴールは最後まで遠かった。

 フィンケ監督は「今日の敗戦は苦いものになった。だが、忘れてはいけないのは数え切れないほどのチャンスを作ったということ」と話したが、事態は切迫。数的有利を結果に結びつけられなかった。前節京都戦は4‐0で大勝したが、一転して課題が残った。

 4月には一時首位に立ったが、その後は煮え切らない内容で中位をさまよう。就任2年目の指揮官は開幕前にはタイトル奪取を掲げたが、京都戦後には「まだ土台作り」と悠長に話すなどチーム成熟の見通しは暗い。

 柱谷GMは「(今季限りで解任とかは)今は考えていない。おもしろいサッカーで結果を出すのが大事。それがクラブの方針でサポーターに信じてもらうしかない」と話すが、別のクラブ首脳は「今はなくても、このままだとそういう話も出る」と説明した。

 次節も下位の神戸に敗れると、指揮官の進退問題が浮上しても全くおかしくはない状況になっている。この日のダービーでの敗戦だけでなく、これまでの戦いを重く受け止めなければ、浦和の未来は暗い‐。

(2010年8月1日)





Copyright(C) 2010 デイリースポーツ/神戸新聞社 All Rights Reserved.
ホームページに掲載の記事、写真などの無断転載、加工しての使用などは一切禁止します。ご注意下さい。
当サイトは「Microsoft Internet Explorer 4.x」「Netscape Navigator/Communicator 6.x」以上を推奨しています
Email : dsmaster@daily.co.jp