生活もろもろ
1) 銀行口座の開設
a) 開設に当たって
アメリカでこれから2年間暮らすのに必要不可欠なものの一つとして銀行口座(Chacking
Account)
があります。
これがなければ日本からの送金を受けることができないほか、日々の公共料金の支払い(日本の
様に自動引落し可能)やアメリカ発行のクレジットカードの決済も銀行小切手がないと
事実上不可能となります。
b) 必要書類
開設に必要な書類を揃える際の目安は以下の通りです。
パスポート
F-1ビザ及びI-20
クレジットカード
日本の運転免許証
不動産賃貸契約書(NYの住所が確定していれば)
その他、Social Security Number(後述)、アメリカの運転免許証(後述)があれば、尚結構です。
c) 開設の際のポイント
特に大切なのはアメリカ国内の住所です。既に住居を決められた方は問題ありませんが、口座を
開設 しないと住居の契約ができないという方は、取り敢えず知人の住所、或は企業派遣の方なら
ニューヨークOfficeの住所を借りるというのが得策と思われます。
尚、キャッシュカードやChecking
Accountの小切手等はその住所に送られてきますので、正式な
住所が決まり次第、住所変更をする必要があります(これは電話で簡単にできます)。
参考までに、CITIBANKでの口座開設者の多くが、NYUのすぐ近くにある支店(555
La Guardia Place)
で開設しています。他の支店では何かといちゃもんをつけられることが多いですが、ここならば成功の
可能性が高いと思います。(5Ave
52StあたりのCITIBANKは日本人スタッフがいて、手続きが
スムーズでした。<経験者談>)
d) 開設する口座
次にどの口座を開設するかということですが、通常以下のどちらかを開設されているようです。
Checking Accountは、日本では当座預金に当たり、小切手を発行する口座です。原則利子がつきま
せん。月間の平均残高を一定以上($1,000〜$2,000程度)に保てば手数料が免除されます。
Saving Accountは金利のつく当座預金です。小切手も発行されます。金利に税金がかかるため
Social
Security Numberが必要です。金利がつく代わりに、手数料が免除される月間平均残高は
高めになっています($2,500〜$5,000程度)。
2) クレジットカード
クレジットカードについては、日本で使っているカードをそのまま使っている方が多いですが、為替リスク
の管理やステートメント確認のしやすさなどから、米国発行のカードを作るケースもあります。
最も簡単なのは日本で発行されたアメックスを米国でドル建てに切り替えるというものです。
渡米してからのステータスが学生であること、また米国にてクレジットヒストリーがない、という理由で
断られたという学生も少なくありません。アメックスカードを出発前に日本で作り、(渡米するので急ぎで
やってほしいと要求するとBusiness
Dayで10日で作ってくれます。
その後、同電話番号に米国発行に切り替えを頼むと簡単に切り替えてくれます。
<体験談>
プレミオカード(トラベラーズ系)
日本のクレジット信用実績で申し込みが出来ます。ドル建てで引き落としされるし、JALのマイレージも
溜まるため、非常に重宝します。上限金額も数ヶ月たてば、簡単にネゴって引き上げできます。
CITIBANK
銀行で申し込んだときに申込書をもらいました。口座開設時は割とチェックが甘いようです。年会費無料
ただ上限が$3000ドルです。写真が付いているので便利です。
家族で来る方にこちらで開設する銀行口座を連名にしておかないと、配偶者用のカードが作れない
場合があります。また、こちらのカードは上限が$3000ドル位と少ないので、2つ以上カードを作って
おいたほうが旅行時など安心です。
もし配偶者が自分のクレジットカードが欲しい場合は、あらかじめ日本でクレジットヒストリーを作り、
プレミオか(日本の)アメックスに入っておくほうがよいでしょう。米国で新規にカードを作ることは無収入
だと難しいと思われます。
3) 自動車免許の取得
アメリカは車社会ですが、マンハッタンに住む限り、車は全く必要ありませんし、実際に所有している
学生はほとんどいません。そうは言っても、有意義な休暇を過ごすためにはレンタカーを借りることも
ありますし、免許証はIDとしても大いに役立ちます。
また、NJに住む方は駐車場もそれほど高くありませんし、車を持たれるととても便利です。国際免許を
考える日本人学生もいますが、アメリカに居住すると、国際免許証は有効期間が1ヶ月になります。
NY州は比較的取得が難しいといわれていますが、それは単に路上試験があるためだけで、日本よりは
はるかに簡単です。NY州の場合は3段階に分かれています。まず市内に数ヶ所あるDMV(Department
of Motor Vehicle)のオフィスに行き、写真撮影、Application記入と必要書類(パスポート、Social
Security Number、NYU IDやUtility Billなど)の提示、選択式20問の筆記試験(自動車教習所で練習
問題を無料で配布しているのでそれを何度かやれば完璧です)を行い、合格後、視力検査を受け、登録
費用を支払います。筆記試験は日本語でも受験できます。これに合格するとLearner’s
Permit(日本で
いう仮免許証)が発行されます。尚DMVは8:30から開きますので、できれば8:00前から入口で並んで
おいた方がいいでしょう。うまく行けば9:30頃 には終了します。次に4時間の講習を受けます。日系の
自動車学校(Act Driving School、安全自動車学校など)で受けるのが簡単です。
最後に路上試験を受けます。夏は予約をとるのが難しく、1ヶ月先になることもありますが、日系の
自動車学校を利用すると、予約、事前の簡単な練習、路上試験会場でのレンタルがパッケージになって
います。路上試験は各人自動車を持ち込む形になりますので、自動車学校を利用しない場合は、友人や
レンタカー会社から借りる必要があります。路上試験に合格すると、その場で免許証を発行してもらえ
ます。写真入りの正式な免許証は2週間ほどで郵送されてきます。
4) 電気、ガス、水道
電気、ガスは不動産屋が手続きを行ってくれる場合がほとんどですが、自分で行う場合には電話で申し
込むだけでOKです。NYではCon Edisonという電気・ガス会社に連絡してください。
水道はロックフェラー財団がNY市全体の水道料金を支払っているので、無料です。マンハッタンの水は
飲めると言われていますが、病気の発病との関連性が確認されていますので止めておいた方が無難
です。多くの人はミネラルウォーターをスーパーでまとめ買いをしたり、浄水器をつけたりしています。
不動産フ゛ローカーに依頼すると、契約時全て行ってくれるケースがあります。
5) 電話
アメリカでは電話はLocal Call、Long
Distance Call、International Callをそれぞれ別会社で申し込む
ことができます。基本的には同じ会社で申し込む人が多いです。NYではVerizon、AT&Tに申し込むのが
一般的ですが、人によってはRCNというケーブルTVの会社でケーブルTVやインターネットのサービスと
同時に申し込んでいます。
不動産フ゛ローカーが、契約時全て行ってくれるケースがあります。
6) テレビ
ニューヨークは世界中でも最も充実したテレビ番組を見ることのできる都市のひとつです。地上波だけで
あれば無料ですが、基本的にはケーブルTVを申し込む人がほとんどです。電話などと同じで通常は
不動産屋に申し込みを依頼することができると思います。マンハッタンであればTIME WARNER CABLE
かRCNに申し込むのが一般的です。不動産フ゛ローカーに依頼すると、契約時全て行ってくれるケースが
あります。基本的なサービスとしてBasic
Serviceがあり、多くの基本チャンネルが視聴可能です。これに
加えて、さらに有料のプレミアムチャンネル、Pay-Per-Viewといったチャンネルがあります。プレミアム
チャンネルはチャンネル毎に追加料金を支払わなければなりませんので、自分の見たい番組にあわせ
て申し込んでください。(NHKニュースなどもあります。)
7) その他
a) 海外旅行傷害保険
NYUのHealth Serviceに加入される方も、渡米時点から秋学期開始までの
期間はなんらかの保険に入っておいた方が良いでしょう。
なお、保険会社によってカバー内容が異なりますので、事前によくお調べに
なることをお薦めします。この分野の大手となるとやはりAIUでしょうか。
同社がJALカードと提携して実施している「JAL海外赴任者総合保障制度」は、
自動車保険もつけられる関係からか利用している方が少なくないようです。
b) 郵便物転送手続き
日本を出発後、サマースクールに行き、その後NY入りして最終的に住所が決まる迄に
長い人で3-4ケ月あ ると思いますが、その間にもNYUからは重要な書類が次々と
送付されてきます。この送付先としては、日本の自宅、サマースクールの寮か事務所、
NYにいる知人宅や会社のNYオフィスなどが考えられます。
Registrationなどの急ぎの書類を迅速かつ確実に入手する方法を用意する必要があります。
書類としての入手が仮に遅れても手が打てるように入学予定者同士で密に連絡をとりあう
ことをお勧めします。
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