2006年8月、香港の中国人権情報センターは三年以内に
三峡ダムが強い地震を引き起こす可能性があると発表していた。
この2年前の記事を最近目にして、いったいダムが地震との因果関係
があるのだろうかと疑問に思い少し調べてみました。
私は地震学者ではないので、理論的な文言で書くことは出来ませんが
調べるほどに恐怖で目が点になりました。
世界の地震学者は以前から三峡ダム工事に警告を発していました。
結論から先に書きます。「四川大地震は蓄積された水の重さにダム付近
の岩盤や地質が耐え切れずに地震を引き起こした。」
ここで世界一巨大な三峡ダムについて述べます。
中国揚子江流域の重慶直轄市から湖北省一帯に建設中のダムで、
1993年着工、2009年完成予定だが予定より9ヶ月早く
全工程が落成する。
ダムの全長約570Kmは東京〜大阪間の距離より少し長い。
通常水位:標高175m
ダム工事に伴い強制移転を余儀なくされた住民の数は120万人とも
言われている。これら移民の多くは充分な補償も受けられずに貧困層
へと転落していった。
ドイツテレビ局の取材で中国政府が補償金を未だに支払っていないと
暴露した人が、帰宅途中に暴行を受け重態になった。
ドイツ政府は中国政府に人権保障を促すよう抗議した。
地震の専門家によると、全ての大峡谷は、地質が断裂して形成された
もので、もともとの地質は安定しておらず、ダム水位が100m以上に
なると、巨大で不均衡な圧力差が地震断裂上に加わり,地震を発生
し易いという。
現代の三峡ダムの貯水量は、390億立方メートルに達しており、
発生する地震規模も巨大であるとみられていた。
専門家は三峡ダムの水位が156mを超えてはいけないという請願書
に53人の科学者が署名し、中国政府に提出したものの、このような
懸念は却下され、工事は強行された。
三峡ダムほどの大きな貯水池が出来ると400億トン以上もの
重量物が地盤の上に置かれることだから、地盤が圧迫されて断層が
破断して地震がおきることは科学者も予測していた。
しかし中国は独裁国家であり、三峡ダムは強行された。
このダムのためにすでに120万人が移転させられたが、ダム完成に
伴い水位が上がるために移転しなければならない人口が400万人、
四国全土の人口に匹敵する。
移転させられた人たちの多くは何の補償もされず、無理やり都市部に
追いやられ、ホームレスになっていく。
水位が上がるに従って土砂崩れ、山崩れの危険が増し、それがダムに
流れ込む事でまた土地を失う農民が増える。
そのうえ胡周辺には化学工場が多い、廃液を棄てる量も尋常ではない、
結果、飲料水の悪化を招く。
しかし中国政府は三峡ダムなどの国家プロジェクトに反対する人達を
テロリストとして逮捕しています。
三峡ダム周辺からいまだ立ち退かない住民は無理やり青海省や
ウイグル自冶区に移住させられ西部大開発に動員するのではないかと
思われます。
今までの中国農民達は世の中の出来事を知らず外界を見ることも
なかったが、テレビ、インターネット 携帯が普及し、出稼ぎを
通じ大都市の生活を知り、多くの情報を吸収する。
そのためにここ数年、万余の農民暴動が後を絶たない。
地震の引き金が農民を無視した三峡ダム工事だと分かった時、農民の
怒りが沸点に達し、中国の命運を決する大暴動が起こります。
多くの地震学者が「三年以内に大地震が起きる」という懸念は
現実のものとなった。専門家の話として、「まだ水が予定の水位に
達してしていない、予定通り400億トン以上の水量になったとき
巨大地震がもっとすごい規模で起きるということを覚悟しなければ
ならない」と言っています。
ダムに水が溜まる度に破局へ一歩一歩前進しています。
もっと恐ろしい事は、三峡ダム自体が崩壊すれば上海は消えてなく
なるらしい。
中国特有の建設資金の不正使用で手抜き工事が心配される
三峡ダム工事は、まさに時限爆弾のようなものである。
恐怖が天から降りてくる。もう誰も阻止できない。