被爆治療 スイス人医師の映画
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被爆治療 スイス人医師の映画

7月31日 4時46分

広島に原爆が投下されてから65年を迎えることし、被爆者の治療に奔走したスイス人医師のマルセル・ジュノー博士の活動を描いたアニメ映画の試写会が、30日、東京都内で行われました。

「アニメ・ジュノー」というこの映画は、広島を拠点に平和活動を行っているNPOなどが制作したもので、30日、東京都内で報道関係者などに向けた試写会が行われました。映画は、赤十字国際委員会のメンバーとして来日したスイス人医師のマルセル・ジュノー博士が、GHQを説得して原爆が投下された直後の広島に、15トンの医薬品を輸送し、被爆者の治療に当たったという史実をもとに、過去にタイムスリップした現代の女子中学生たちの視点で、ジュノー博士の活動を描いています。ジュノー博士についてはこれまで実写の短編映画が制作されたことがありますが、NPOなどでは、より幅広い世代の人たちに知ってもらおうとアニメ映画にしたもので、制作委員会の理事長の津谷静子さんは、「映画を通して困難を乗り越える勇気と平和について多くの人に考えてもらいたい」と話していました。映画はことし9月から東京・恵比寿の東京都写真美術館で上映され、制作委員会では今後、ジュノー博士の母国、スイスをはじめ海外での上映を目指して活動することにしています。