原動機付き自転車と自転車ですが、原動機があるかないかというだけで法律上の扱いが大きく異なってきます。
免許や登録の要不要もありますし、保険加入義務の有無もあります。
原動機付き自転車は自動車と同じように扱われます。忘れてしまう人も多いそうですが、自賠責保険に加入する義務があるということです。それにたいして自転車にはその義務はありません。
電動自転車の購入を検討している人も多いんじゃないかと思いますけど、こんなことを考えたことはありませんか?
電動自転車は果たして、原付の範疇に入るのか、それとも自転車なのか?
じつは電動自転車に、二つの種類があるのですよ。ちょっとややこしいですが。
一つは通常タイプの電動アシスト自転車です。
そしてもう一つはフルアシストタイプの電動自転車です。
通常の電動自転車は、法律上自転車としてみなされるので、運転するのに免許なんて必要ありませんし、役所に行って登録する必要もありません。そして保険加入の義務もありません。
では、フルアシストタイプの電動自転車はどうでしょうか?
じつは「フル」の二文字が加わるだけで扱いが大きく変わります。
法律上、自走機能があり、人力より強い動力で動く乗り物は原動機付きとみなされます。
そしてフルアシストタイプはそれに当てはまるとみなされています。
よって、フルアシストタイプの電動自転車は自賠責保険の加入義務があるのですね。
通常の電動自転車は電力が人力を超えないよう設定されているんですよ。だから原動機付とはみなされず、自賠責もないんです。
だから、電動自転車を購入する場合は、しっかり確かめなければなりません。その自転車がフルアシストなのか、そうではないのかをしっかり確認する必要があります。それで大きく違ってくるわけですからね。
フルアシスト電動自転車で公道を走るには、保険の加入だけでなく、免許の所持や公道を走る許可が必要です。電動自転車で原付免許が必要なんて!と思うかもしれませんけど。
通常の自転車と同じ感覚で乗りたい人は、フルアシストタイプではなく通常の電動自転車を購入するようにしましょう。乗るときの楽さ加減はあんまり違わないのに、手続きの面倒さは全然違いますからね。
フルアシストタイプの電動自転車に普通の自転車と同じ感覚で乗っていては、つかまってしまう可能性すらありますから。