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ワールドカップに関する雑感(今回はとりとめのない独り言)

ワールドカップに関する雑感(今回はとりとめのない独り言)

 日本時間の6月14日夜、ワールドカップの予選で、日本対カメルーンの戦いが南アフリカで行われた。私は、残念ながら(本当にそう思っているかどうかは不明であるが)出張の帰りで、新幹線に乗っていたために、中継で見ることはできなかった。
 私を知る人は、私がスポーツマンの体系ではないので、運動音痴といわれる人種に属していると見られがちであるが、小学校時代の私は、意外にも運動少年であり、サッカー・野球・柔道と様々なスポーツを行っていたものだ。サッカーに関しては、当時、読売少年サッカークラブと関東大会や全国大会を競っていた「富士見ヶ丘サッカークラブ」に属していた。といっても、基本的に何のことを言っているかわからないと思うが、要するに、東京では有名な強豪チームに属していた。当時「勝利への脱出」という映画があり、そのプロモーションできていたペレが、わざわざ教えに来てくれた(わざわざというのは、私の個人的な願望である)ほどの強豪チームであった。
 とはいえ、今のサッカーはよくわからないのが現状。当時は「ミッドフィルダー」などというポジションはなく、今の単語が分からない。しかし、サッカーそのものは、なかなか良いと感じてしまう。
 スポーツになるとどうしても個人の感情が優先してしまう。何とか元に戻そう。
 さて、今回のワールドカップは、残念ながらあまり期待されていなかった。岡田監督率いる全日本代表は、それまでの練習試合でも敗北続きであり、その内容に関してはとてもとても、ほめられたものではない。とくに、日本のサッカーチームは昔から「決定力不足」であり、その内容たるや、ひどいものである。スポーツというのは「相手に特典を入れられなければ、絶対に負けない」のであるが、逆に「得点できなければ、絶対に勝てない」のも事実である。このような状態で、ワールドカップ本戦に入ったのであるから、当然に期待されないのは、予想の範囲だ。「岡田辞めろ」という新聞の見出しが躍るたびに、私などは職業柄「岡田(克也)外務大臣がへまデモして国民の顰蹙を買っているのか」と邪推してしまうが、どうやら、そうではないらしい。たまに、地下鉄の中で、一人で苦笑してしまうこともある。
 そんな状況では期待されるはずがない。私の知り合いの、全日本のグッズを作っている会社では「今回はあまり作っていません。準決勝まで進むと、グッズが販売できなくなるくらいの在庫しかないんです」という。要するに、グッズを作る会社ですら、逆にそのほうが不良在庫を持たないという意味では、シビアな見方をしているのかもしれないが、準決勝が精一杯、そもそも予選通過が難しいと考えているということになる。
  その状況で、南アフリカという、あまり気候や治安が良くなく、行動の自由(朝にアップするなど)があまりできない国の大会では、あまりよいことはないのではないか。と、期待されない事情はそろっていた。
 少し話はそれるが、南アフリカは世界でも有数な犯罪国である。もともと、金やダイヤモンドなどの地下資源に恵まれている国家でありながら、世界の最貧国に数えられる。アパルトヘイトなど、黒人差別というよりは、地下資源をもとにした、白人社会の差別と、その差別の下にある地下資源の収奪のために、多くの国民は貧しい生活になってしまっている。そのうえで、経済的な内容よりも、まず国家、民族としての独立を考えたために、経済はどうしても二の次になってしまった。もちろん、その選択が悪かったというのではなく、民族というよりは隷従支配からの解放は、非常に重要であるが、その次の「富国」という意味では、発展途上であるといっても過言ではない。
 そのために、今回のワールドカップでも、犯罪に関しては、非常に多く報告されており、取材陣の機材が盗まれた、観光客が強盗にあったなどは、日常茶飯事であると聞く。それでも、「政治的な裏」があるにせよ、このような国際大会があることは、世界からの注目と投資があるというだけでなく、南アフリカの人々のためには、どうしても、必要なモティベーションがあがり、今後国家の経済が、そして国民の生活が向上するきっかけになるのではないかと考えてしまう。
  話を戻して、それほど、期待されていない全日本が、カメルーンに対して勝ったのである。
  日本人に限らず、期待されていない人が勝つと、それだけ、喜びが大きい。勝てると思っていなくて勝った場合の喜びは、なかなか大きなものである。その通り、6月15日のスポーツ新聞の一面は、当然のごとく、サッカー特集であり、本田という選手(ごめん、知らない)の得点シーンの写真が全紙を飾った。勝ったという喜びはよいが、それだけ期待されていなかったということであろう。
  さて、いつも思うのであるが、これらスポーツの世界の祭典(オリンピックやワールドカップなど)で、勝った場合、当然に、国旗掲揚と国歌斉唱が行われる。柔道などで優勝すると、涙ながらに「日の丸」を見上げる選手の映像が流れる。大概の日本国民は、それを見て感動する。しかし、民主党の人々や共産党の人々はどう思っているのであろうかと思う。とくに、民主党。党大会などで、国旗掲揚や国歌斉唱がないことはすでに何回か述べた。そればかりではなく、昨年の事業仕分けではスポーツや文化に関する予算を大幅に削減したのである。その人々が、「日の丸」「君が代」「スポーツでの勝利」に対して、どのような感想を持つのであろうか。これは民主党の支持者にも尾なしことが言える。片方で国旗国歌、文化の破壊政策を行っている政党を支持しながら、片方で、国際試合での勝利で、国旗国歌を見上げる選手に感動するというのは、「自己矛盾」しているのではないでしょうか?まあ、そんなことを考えないから、政策も変わらないで、首相が変わっただけで、支持率があるのでしょうが…。
  ということで、ワールドカップで勝利をしたということだけで、なんとなく様々な雑感が生まれてきます。この件に関して、それぞれは、なんとなく詳しく考えてみようと思いますが、一応「国会新聞社」なので、最後は国旗国歌で終わってみようと思います。

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コメント

宇田川さんが、ココログにいたとはちょっと感激。

先日の自民党で行われたJ-NSC設立総会でも冒頭に国歌斉唱が、議員の皆さんも国旗に向かって斉唱していました。

あの普天間基地でも、毎日決まった時間に、星条旗と日の丸が同時に同じ高さに掲揚され、敬礼で迎えられ、丁寧にたとまれ、みな両国の国旗に敬意を表してくれます。ごくあたりまえのこの自国を愛し、自国を表す旗や国旗を大切にする意識付けのチャンスを子供達から奪った教育者達や両親、マスコミ、あらためなければならないものは多いと思います。

投稿: 梨恵華 | 2010年6月16日 (水) 07時07分

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