*2010年7月8日夕方放送の「スーパーJチャンネル」のシリーズ“追跡!真実の行方”を文字化テキストにしました。(約18分間)この日は特定失踪者 中村三奈子さんを取り上げていました。よろしかったらご覧になってください。聞き取りに間違いのある可能性もございます。どうぞご了承ください。上の写真は新潟県(平成19年6月)発行の拉致問題パンフレット全4ページの中の1ページ(三奈子さんも載っています)、そして「さがしています」のチラシは2004年に三奈子さんの後輩で、私たちと一緒に拉致問題のボランティアをしている方からいただいたものです。一日も早く三奈子さんがお母さんのもとへ戻られますよう祈るばかりです。
*特定失踪者 中村三奈子さん 平成10(1998)年4月6日失踪
調査会リストより
http://www.listserver.sakura.ne.jp/cgi-bin/list/list3.cgi?word3=173&mode=search3
*北朝鮮による拉致問題の解決には、「県民一人ひとりの声」が何よりも強い力となります。
(新潟県拉致被害者等リスト)
http://aoinomama1313.seesaa.net/article/156273547.html
調査会リストより
http://www.listserver.sakura.ne.jp/cgi-bin/list/list3.cgi?word3=173&mode=search3
*北朝鮮による拉致問題の解決には、「県民一人ひとりの声」が何よりも強い力となります。
(新潟県拉致被害者等リスト)
http://aoinomama1313.seesaa.net/article/156273547.html
【追跡!真実の行方】新潟18歳女性 失踪の謎
【アナウンサー・渡辺宜嗣さん】
「“追跡!真実の行方”。12年前、新潟県長岡市で高校を卒業したばかりの当時18歳の女性がこつ然と姿を消しました。失踪した翌日、彼女は意外な場所で目撃されていました。様々な謎を残したまま消えた女性の身に一体何があったのか?真実の行方を追いました。」
不審な女性が関与?“韓国”に向かい行方不明 18歳女性が謎の失踪
【ナレーター】
バレリーナに憧れ、幼い頃からバレー教室に通っていた中村三奈子さん。彼女は地元で有名な進学校を卒業直後、こつ然と姿を消した。
【特定失踪者 中村三奈子さんの母・クニさん】
「今まであの、あの子がいなくなるなんて想像もしなかったですし。『韓国』って聞いた時に、何があの子と結び付くのかと思うくらい不自然っていうか・・。」
【ナレーター】
アトピーに悩まされ肌身離さず持ち歩いていた薬が失踪後、彼女の部屋から見つかった。
【記者】
「これを欠かさず塗っていた?」
【特定失踪者 中村三奈子さんの母・クニさん】
「そうですね。お風呂から上がると塗っていましたね。」
【記者】
「アトピーなんですけれども、本人は相当悩んでいました?」
【特定失踪者 中村三奈子さんの母・クニさん】
「悩んでいました。」
【ナレーター】
三奈子さんは何故、大事な薬を持たずに家を出たのか?着替えの洋服や下着なども1枚も持たずに姿を消した。
【特定失踪者 中村三奈子さんの母・クニさん】
「いなくなるような理由につながるものはないんですね。で、洋服類なんかも見ましたり、それからいつも持ち歩く袋なんかも見ましたけど、ごく普段も使っていた物はみんななくなっていなかったですし・・。」
【ナレーター】
三奈子さんは自ら失踪したのか?それとも―。母親は娘の生存を信じ定期的にビラを配り捜し続けている。
【リポーター・勝田和宏さん】
「今から12年前の1998年4月7日、中村三奈子さんは家族に何も告げず、ここ新潟空港から一人韓国へ出国しました。一体何故、当時18歳だった彼女が海外へ旅立ったのか?果たして本当に飛行機に乗っていたのは三奈子さんだったのか?今でも多くの謎が残されています。」
【ナレーター】
最大の謎、それは航空券を手配するため旅行会社にかかってきた電話。
【特定失踪者 中村三奈子さんの母・クニさん】
「『ホテルはどうしますか?』と聞いたら『韓国に(前に)行っているのでホテルはいらない』というふうに言ったというんですね。」
【記者】
「初めてのパスポート申請、初めての海外ですよね?」
【特定失踪者 中村三奈子さんの母・クニさん】
「そうなのです。」
【記者】
「ということは韓国に行っているはずがない?」
【特定失踪者 中村三奈子さんの母・クニさん】
「はい。『ハスキーな声の女性だった』ということと『中年のような感じ』だと言われたのです。」
【ナレーター】
三奈子さんの名を騙った中年の女性は何者なのか?我々は彼女が乗ったと思われる飛行機の搭乗者名簿を入手した。
【記者】
「“ナカムラM(三奈子)”、“45A”・・。」
【ナレーター】
その日、機内で二つ隣りのシートに座っていた女性は三奈子さんを目撃していたのだろうか?
【記者】(電話をかける)
「あっ、もしもし、テレビ朝日の者なんですけれども。あっ、どうも初めまして―。」
【ナレーター】
12年前、家族に何も告げず韓国へと消えた中村三奈子さん。その後、帰国した形跡はない。謎多き失踪、その真実の行方を追った―。
“母思いの娘”に何が!? 三奈子さん「謎の行動」
【ナレーター】
12年前、新潟空港からソウルへ旅立ち、姿を消したと見られている中村三奈子さん、当時18歳。新潟県長岡市の自宅で娘の生存を信じ、帰りを待ち続ける母親を訪ねた。父親は三奈子さんが生まれる前に病気で他界。そのため二人姉妹の妹だった彼女は母親のクニさんに女手一つで育てられた。おとなしく人見知りする性格だったという。
【特定失踪者 中村三奈子さんの母・クニさん】
「この子が一人で出かけるっていうことはまったく想像できないですね。どこに行くにも車で一緒に出かけていましたし・・。」
【ナレーター】
幼稚園の頃から始めたバレーの素質は周囲からも認められていたという。
【特定失踪者 中村三奈子さんの友人】VTR
「(三奈子さんは)自分から話しかけるタイプではなくて、仲良くなったらみんなと打ち解けていくような・・。」
【記者】
「海外への憧れとか、将来こんなことをしたい、今自分はこんなことを思っているんだという夢とか語っていましたか?」
【特定失踪者 中村三奈子さんの友人】
「海外に行きたいという話は聞いたことはないですけれども。」
【ナレーター】
そんな三奈子さんは地元で有名な進学校に通っていたが大学受験に失敗。4月から予備校に通う予定だった直前、母親には何も告げず失踪をした。
【特定失踪者 中村三奈子さんの母・クニさん】
「朝、私が勤めに出る時にあの子がまだ寝ていましたので『今日は(予備校の)入学金を納める日だからね』って言って、あの子の布団の、まだ布団に入っていましたので部屋の所で声をかけて、あの子からは『うん』という返事だけだったんですけど、で、私は(仕事に)出て行ったのです。」
【ナレーター】
三奈子さんが通うはずだった予備校は自宅から数キロ離れた所にあった。しかしその日、彼女は予備校に現れず、母親から預かった50万円の入学金も納めていなかった。
【特定失踪者 中村三奈子さんの母・クニさん】
「なかなか帰って来ないので、夜9時ちょっとくらい前だったと思うんですけど友人に電話したり。何かすごくだんだんだんだん胸騒ぎがしてくるというか、おかしいということも気が付いてきまして・・。」
【ナレーター】
余りにも突然の失踪。そこには数々の謎が残されていた。
パスポート申請
【ナレーター】
失踪後、手がかりを求め、三奈子さんの部屋のゴミ箱を探ると一枚のレシートが―。
【特定失踪者 中村三奈子さんの母・クニさん】
「レシートは切らないで捨てる子が、細かく切ったのが出てきたので。そしてこう貼り合わせをしたらこういう形になったので・・。」
【記者】
「よっぽど見られたくないとい感じですよね。」
【特定失踪者 中村三奈子さんの母・クニさん】
「そうですね、はい。」
【記者】
「あっ、“証明写真”と書いてありますね。“1300円”。これは場所は県庁売店。3月25日水曜日、15時55分。」
【ナレーター】
その後、母親が県庁に問い合わせたところ、三奈子さんは失踪するおよそ2週間前にパスポートの申請をしていたことが分かった。
【特定失踪者 中村三奈子さんの母・クニさん】
「(パスポート申請書の字は)本人の字なんですよね、はい。パスポートの申請書がこれです。」
【記者】
「これはもうご本人の字ですよね?」
【特定失踪者 中村三奈子さんの母・クニさん】
「はい。私はあの子がパスポートをとるということがまったく分かりませんでしたので・・。」
【ナレーター】
未成年だった三奈子さんがパスポートの申請をするには親の署名が必要。しかし何故、母親に内緒でパスポートをとることができたのか?そこには彼女に協力する何者かがいたのか?
「本当に娘だった?」空港に現れた“搭乗者”
派手なブラウス
【ナレーター】
予備校の入学金を納める日に姿を消した三奈子さん。母親は当初、入学金の50万円を持って失踪したと思い込んでいた。しかし数日後、自宅からは残された入学金と1枚のメモが見つかったのである。
【記者】
「こちらですか?」
【特定失踪者 中村三奈子さんの母・クニさん】
「はい。」
【記者】
「これは確かに三奈子さんの文字ですか?」
【特定失踪者 中村三奈子さんの母・クニさん】
「はい、そうです。『3万円借りました。私の通帳からおろして下さい』(三奈子さんのメモより)」
【ナレーター】
何と三奈子さんは入学金(50万円)の中から3万円だけを抜き、あとの47万円をそのまま残していたのだった。一体何故、三奈子さんは3万円だけを持ち、姿を消したのか?
彼女が自宅から失踪した翌日、新潟空港でのこと。三奈子さん名義の韓国・ソウル行きの航空券が空港内のカウンターで受け取られていたことが分かっている。しかしそこに現れた三奈子さんと思われる女性には不自然な点が―。
【特定失踪者 中村三奈子さんの母・クニさん】
「(航空券)チケット取りに来た人は『派手なブラウスを着た女性だった』って言うんですね。」
【ナレーター】
失踪当時の三奈子さんの服装は、なくなっている洋服から考えると、この写真と同じ青いパーカーと紺のジーンズだったと思われる。三奈子さんは目撃されたような派手なブラウスは持っていなかったという。
【特定失踪者 中村三奈子さんの母・クニさん】
「普段はもう本当に・・。(洋服を見せる)」
【記者】
「色もちょっと薄めの色を選んでいますよね。」
【特定失踪者 中村三奈子さんの母・クニさん】
「はい。こんな(薄い色)のばっかりです。自分で買ってきたのだから、本当にこれはあの子が好きな物だと思うんですね。」
【ナレーター】
派手なブラウスで空港に現れた女性は果たして三奈子さん本人だったのか?別人が三奈子さんになりすまし出国することは可能なのだろうか?我々は新潟空港の入国管理局に話を聞いた。
【東京入国管理局・田中桂四郎所長】
「日本人の出国審査は基本的には対面審査です。マンツーマンで会って話すということですね。その際に提示された日本旅券と提示された日本人の方、その写真の部分を照合致します。サングラスをかけていたり、あるいは帽子、マスクをしていた場合は外していただくようにお願いしています。これは基本的な審査です。」
【ナレーター】
入国審査官はパスポートの写真と実際の髪の毛などが違っていても、目や鼻、口などで瞬時に本人かどうか判断。そして違和感を感じた時にはいくつかの質問をし、本人かどうかの確認をするという。これは母親が外務省に問い合わせて入手した三奈子さんの出入国記録。記録上、彼女は確かに12年前(1998年4月7日)、新潟空港から韓国・ソウルへと出国していた。では一体何故、三奈子さんは普段着慣れない派手なブラウス姿で旅立ったのか?取材を進めると、彼女の背後に別の女性の影が見え隠れしていた。
不審な中年女性が関与? “韓国”に向かい行方不明
ハスキーボイスの女
【ナレーター】
実は三奈子さんは失踪する3日前、自宅近くの旅行会社に電話でソウルとの往復48,000円の航空券を予約していた。しかしここにも大きな謎が。母親が旅行会社の担当者にその電話のやりとりについて聞いたところ―。
【特定失踪者 中村三奈子さんの母・クニさん】
「中村三奈子という名前で『韓国へすぐに行きたいからチケット(航空券)が欲しい』という電話があったんだそうです。」
【記者】
「『すぐに行きたい』?」
【特定失踪者 中村三奈子さんの母・クニさん】
「はい。」
【記者】
「急を要していますよね?」
【特定失踪者 中村三奈子さんの母・クニさん】
「そうですね。『いつでもとにかくすぐ行きたい』、それで『帰りはいつでもいい』っていうふうに言っていたんですね。で、『ホテルはどうしますか?』と聞いたら『韓国に(前に)行っているのでホテルはいらない』というふうに言ったというんですね。」
【記者】
「初めてのパスポート申請、初めての海外ですよね?」
【特定失踪者 中村三奈子さんの母・クニさん】
「そうなのです。」
【記者】
「ということは韓国に行っているはずがない?」
【特定失踪者 中村三奈子さんの母・クニさん】
「はい。」
【ナレーター】
海外旅行は初めてのはずの三奈子さんにしては不自然な電話である。さらに―。
【特定失踪者 中村三奈子さんの母・クニさん】
「『どういう人ですか?』って聞いたら『ハスキーな声の女性だった』ということと『中年のような感じ』だと言われたのです。」
【ナレーター】
それは若い三奈子さんとは異なるハスキーな声の中年女性だったという。この女性がパスポートの申請にも協力したのだろうか?
三奈子さんの目撃者? 機内で隣り合わせた女性
【ナレーター】
これは12年前、三奈子さんが乗ったと思われるソウル便の搭乗者名簿。
【記者】
「ここだ。“ナカムラM(三奈子)”、“45A”。ここだ。で、B(真ん中)の席が空いているんですよね。3人がけっていうことです。一つ(席を)空けてまた女性が一人いますね。」
【特定失踪者 中村三奈子さんの母・クニさん】
「はい。」
【ナレーター】
搭乗者名簿によると三奈子さんは窓側に座り、一つ席を空けた通路側には女性が座っていた。実は三奈子さんの失踪から1年後、母親が県内に住むこの女性を訪ねると、何と「三奈子さんは元気ですよ」と答えたというのだ。しかし何故か女性はそれ以上話をしてくれなかったという。そこで我々もその女性の自宅を訪ねた。あいにく女性は不在だったが、携帯電話で話を聞くことができた。
【記者】(電話をかける)
「あっ、もしもし、テレビ朝日の者なんですけれども。あっ、どうも初めまして。あっ、あの、席が、違います、違います。席が近かったということで、何か・・。いや、それでその時に、いやいや・・。」
【ナレーター】
女性は三奈子さんについてどう答えたのだろうか?
【記者】
「『(三奈子さんのことは)全く記憶にない』と。『派手な服装の子がいたのか、18歳の三奈子さんらしき人物がいたとかいうのも一切全く記憶にない』と。『誰がいようと私は気にしない』と。」
【ナレーター】
この女性は三奈子さん失踪の捜査をする警察からも事情を聞かれたという。
【記者】
「『警察から色々話を聞かれて非常に困っている』と。『私は何も知らない』」
【ナレーター】
結局女性は「席が近かっただけで三奈子さんのことは何も知らない」と答えるだけだった。
「元気でいて欲しい」 娘を捜し続ける母の執念
【ナレーター】
娘の生存を信じ、捜し続ける母親はハングルのチラシも作り、年に一度韓国で配っている。
【記者】
「三奈子さんは今どこにいるっていうふうにお考えですか?」
【特定失踪者 中村三奈子さんの母・クニさん】
「私はやっぱりもう韓国しか考えられないんですね。何かとんでもない所に足を踏み入れてしまったんじゃないかなというような気がしますね・・。」
【ナレーター】
12年前、新潟空港から韓国・ソウルへと消えた中村三奈子さん、当時18歳。ICPO国際刑事警察機構も彼女の行方を捜している。さらに7年前(2003年)、三奈子さんは「北朝鮮に拉致された疑いがある」として特定失踪者問題調査会のリストにも載せられた。
【特定失踪者 中村三奈子さんの母・クニさん】
「何かとてもやっぱり自分ではどうすることもできない状況にいるんじゃないかなということを思いますね。ただこう、とにかく元気でいてくれればそれで、そしたらまた次が考えられますので、元気でいてくれれば、っていうことをすごく思いますね・・。」
終わり
*中村三奈子さんをさがしています。
http://soiga.com/minako/
*カテゴリ「特定失踪者 中村三奈子さん」
http://akemama13.seesaa.net/category/5642524-1.html
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