署名用紙と講演記録をカバンに入れて
藤村英子（82歳）無職
私は今、「大島の静かな空を守る会」の一員として、岩国愛宕山への米軍住宅建設反対の署名をしています。同時に、先日三蒲で行われた、前岩国市長井原勝介さんの講演記録も、読んでもらいたいと思い、持ち歩いています。
今日友人と昼食を食べに行った時、経営者の方にお願いしてみました。すぐに快く応じてくれたばかりか、残り少なくなった署名用紙をみて、「私、コピーしてあげましょう」と言って、20枚コピーし、お店に来られた人にも署名してもらうから、と言って、何枚かを店に置いて下さったのです。
たまたま、そこに来られたお客さんも「私も署名をとってあげるから、何枚か署名用紙下さい」と言われました。そして井原さんの講演録を出すと「私も聞きに行きたかったのに行けなかった。他にもそういう人に読んでもらいたいので、10冊下さい」と言って、カンパまでして下さったのです。お二人とも、これまで一面識もない方だっただけに、胸が熱くなりました。
「艦載機が来るのは、誰も好きな人は居らんよ。でも閣議決定されたんだから、もう決まったことで仕方がないんよ」、こう言ってこの大島は、岩国への艦載機移転を容認し、交付金を受け取ることにしました。
一方沖縄でも、名護市、辺野古への新基地建設が閣議決定されています。しかし、決定されて10年以上になりますが、いまだに杭１本打たれていません。昨年７月には、沖縄県議会は、新基地建設反対決議までしました。基地が爆音、墜落、米軍犯罪で、県民を苦しめることが目に見えているからです。県民も、安全はお金に代えられないことを身にしみて体験しているからだと思います。
岩国へ来ようとしている艦載機は、あまりの騒音に耐えかねた厚木と周辺の住民が、国を相手に訴訟を起こして、住民側が勝ったため、岩国にしわよせを回されようとしているのです。アメとムチ、その上、約束されていた新庁舎建設交付金まで、艦載機を受け入れなければ出さない、という理不尽なやり方で・・・。
でも井原前市長は立派でした。あくまで住民投票で示された圧倒的多数の、反対の声を尊重し、住民の安心安全が確保されない限り、受け入れることは出来ないと、国の圧力に屈することなく、交渉を重ねました。
しかし岩国市議会は「さもしい」の一言に尽きる行動に出ました。民意よりもお金を選んだのです。大島町議会も同じです。郡民の７割もの反対署名も無視して、アメを選んだのですから。民意を反映させるのが議会の筈なのに。これでは、議会制民主主義も、憲法で唱われている国民主権も何処へやらです。
今年、私に来た年賀状に、次のようなのがありました。
○アメリカに初の黒人大統領誕生、今年は日本も選挙の年です。一刻も早く政治の刷新を。
○ブッシュや小泉が破壊した、世界や日本は、修復不能でしょうか。いや政治を変えることで解決できる筈。頑張るぞ。
いずれも、私達が平和で安心して暮らす為には政治を抜きにしては達成できないことを感じさせるものです。
私達も、艦載機は本当は嫌だと言いながらいざ選挙になれば容認する人を選ぶのでは、あとで文句を言うことは出来ません。
たしかに町の財政を考えれば、お金は魅力でしょう。しかし、交付金はたかだか十年です。艦載機を容認すれば、半永久的に、岩国は極東随一の軍事拠点となり、子や孫に、負の遺産を残すことになります。
基地は日本を守ってもらう為だと思っている人もいます。本当にそうでしょうか。
アメリカの、同時多発テロ直後、岩国基地に、異常な警戒態勢がしかれたことをみても、基地の存在がいかに危険なものかが分かります。
米軍基地は、日本を守る為ではないことをアメリカの高官、元ワインバーガー国防長官も公言しているのです（1982年上院で）。それでも日本はアメリカの言いなりになっていることが、私はどうしても理解できず、日本人として恥ずかしいと思うのです。
国の強引な押し付け、それに屈してゆく首長や、住民をみて、ともすれば弱音を吐きたくなる私です。でも今日お店でいただいた心強い励ましに、これからも頑張ってゆこうと思いました。戦争訓練のための米軍機は、風光明媚で、人情の厚いこの大島の空には似合いませんものね。
（ 絵手紙 ･････ ふるさとの 静かな空を いつまでも･････ ）
周防大島町土居
武田富子
♪♪「守る会」もインターネットの時代 ♪♪
おしらせが遅くなりましたが、「大島の静かな空を守る会」にもようやくホームページができました。アドレスは次の通りです。
http://blog.goo.ne.jp/sizukana-sola
会員の宮本紀子さんが、忙しい仕事の合間を使って、このホームページを開設し、管理してくれています。＜ブログ＞というホームページで、読んだ人が自分のメッセージを書きこんで、他の会員や読者と対話することもできます。遠慮なくこのブログを通して対話してください。ただし、他人に迷惑になるメッセージはご遠慮ください。
藤村英子（82歳）無職
私は今、「大島の静かな空を守る会」の一員として、岩国愛宕山への米軍住宅建設反対の署名をしています。同時に、先日三蒲で行われた、前岩国市長井原勝介さんの講演記録も、読んでもらいたいと思い、持ち歩いています。
今日友人と昼食を食べに行った時、経営者の方にお願いしてみました。すぐに快く応じてくれたばかりか、残り少なくなった署名用紙をみて、「私、コピーしてあげましょう」と言って、20枚コピーし、お店に来られた人にも署名してもらうから、と言って、何枚かを店に置いて下さったのです。
たまたま、そこに来られたお客さんも「私も署名をとってあげるから、何枚か署名用紙下さい」と言われました。そして井原さんの講演録を出すと「私も聞きに行きたかったのに行けなかった。他にもそういう人に読んでもらいたいので、10冊下さい」と言って、カンパまでして下さったのです。お二人とも、これまで一面識もない方だっただけに、胸が熱くなりました。
「艦載機が来るのは、誰も好きな人は居らんよ。でも閣議決定されたんだから、もう決まったことで仕方がないんよ」、こう言ってこの大島は、岩国への艦載機移転を容認し、交付金を受け取ることにしました。
一方沖縄でも、名護市、辺野古への新基地建設が閣議決定されています。しかし、決定されて10年以上になりますが、いまだに杭１本打たれていません。昨年７月には、沖縄県議会は、新基地建設反対決議までしました。基地が爆音、墜落、米軍犯罪で、県民を苦しめることが目に見えているからです。県民も、安全はお金に代えられないことを身にしみて体験しているからだと思います。
岩国へ来ようとしている艦載機は、あまりの騒音に耐えかねた厚木と周辺の住民が、国を相手に訴訟を起こして、住民側が勝ったため、岩国にしわよせを回されようとしているのです。アメとムチ、その上、約束されていた新庁舎建設交付金まで、艦載機を受け入れなければ出さない、という理不尽なやり方で・・・。
でも井原前市長は立派でした。あくまで住民投票で示された圧倒的多数の、反対の声を尊重し、住民の安心安全が確保されない限り、受け入れることは出来ないと、国の圧力に屈することなく、交渉を重ねました。
しかし岩国市議会は「さもしい」の一言に尽きる行動に出ました。民意よりもお金を選んだのです。大島町議会も同じです。郡民の７割もの反対署名も無視して、アメを選んだのですから。民意を反映させるのが議会の筈なのに。これでは、議会制民主主義も、憲法で唱われている国民主権も何処へやらです。
今年、私に来た年賀状に、次のようなのがありました。
○アメリカに初の黒人大統領誕生、今年は日本も選挙の年です。一刻も早く政治の刷新を。
○ブッシュや小泉が破壊した、世界や日本は、修復不能でしょうか。いや政治を変えることで解決できる筈。頑張るぞ。
いずれも、私達が平和で安心して暮らす為には政治を抜きにしては達成できないことを感じさせるものです。
私達も、艦載機は本当は嫌だと言いながらいざ選挙になれば容認する人を選ぶのでは、あとで文句を言うことは出来ません。
たしかに町の財政を考えれば、お金は魅力でしょう。しかし、交付金はたかだか十年です。艦載機を容認すれば、半永久的に、岩国は極東随一の軍事拠点となり、子や孫に、負の遺産を残すことになります。
基地は日本を守ってもらう為だと思っている人もいます。本当にそうでしょうか。
アメリカの、同時多発テロ直後、岩国基地に、異常な警戒態勢がしかれたことをみても、基地の存在がいかに危険なものかが分かります。
米軍基地は、日本を守る為ではないことをアメリカの高官、元ワインバーガー国防長官も公言しているのです（1982年上院で）。それでも日本はアメリカの言いなりになっていることが、私はどうしても理解できず、日本人として恥ずかしいと思うのです。
国の強引な押し付け、それに屈してゆく首長や、住民をみて、ともすれば弱音を吐きたくなる私です。でも今日お店でいただいた心強い励ましに、これからも頑張ってゆこうと思いました。戦争訓練のための米軍機は、風光明媚で、人情の厚いこの大島の空には似合いませんものね。
（ 絵手紙 ･････ ふるさとの 静かな空を いつまでも･････ ）
周防大島町土居
武田富子
♪♪「守る会」もインターネットの時代 ♪♪
おしらせが遅くなりましたが、「大島の静かな空を守る会」にもようやくホームページができました。アドレスは次の通りです。
http://blog.goo.ne.jp/sizukana-sola
会員の宮本紀子さんが、忙しい仕事の合間を使って、このホームページを開設し、管理してくれています。＜ブログ＞というホームページで、読んだ人が自分のメッセージを書きこんで、他の会員や読者と対話することもできます。遠慮なくこのブログを通して対話してください。ただし、他人に迷惑になるメッセージはご遠慮ください。