MLB:朴賛浩と秋信守が初対決

 30日(韓国時間)、米オハイオ州クリーブランドのあるレストラン。たった二人の韓国人メジャー・リーガー、朴賛浩(パク・チャンホ、37)=ニューヨーク・ヤンキース=と秋信守(チュ・シンス、28)=クリーブランド・インディアンス=が一緒に昼食を取った。9歳差の二人は、これまで一度も一緒に食事をしたことがなかった。二人は互いに賛辞を送るのに忙しかった。「(秋)信守は本当にすごい後輩。故障者リストに載って、しばらく出場できなかったのに、チーム内のほとんどの打撃記録を持っているんだから」。朴賛浩が感心した様子で後輩を褒めると、その後輩・秋信守も「(朴)賛浩先輩は大ベテランだが、まだまだ本当に野球が好きなんだと思う」と先輩の言葉に応えた。

 数時間後、二人は敵として再会した。インディアンスの本拠地、プログレッシブ・フィールドで行われた試合で、初めて真っ向対決を繰り広げたのだ。ヤンキースが11-1でリードした8回裏にヤンキースの3番手投手として朴賛浩が登板、9回裏1死走者なしの場面でインディアンスの3番打者・秋信守が登場した。

 少し上気した様子の朴賛浩は初球、時速94マイル(151キロ)の外角ストレートでストライクを取った。2球目はボール。変化球二つでボールカウント2-2とした後、93マイル(150キロ)の内角高めストレートで秋信守を空振り三振に切って取った。

 ところが、朴賛浩は秋信守との対決後、突然乱れた。3四球に2安打、内野のエラーや暴投などで3点を許してしまった。朴賛浩は試合後、「誇らしい後輩との対決で三振を取り興奮した。それで集中力が乱れ、失点してしまった」と悔しさを見せた。今シーズンはヤンキースと契約し、「秋信守と直接対決することになったら、ホームランを打たれるのも良し、三振を取るのも良し、という気持ちだ」と言った朴賛浩だったが、この日は「とにかく三振を取れて良かったよ」と笑った。秋信守は「賛浩先輩のボールはとても良かった。僕は完敗」と先輩の球威を絶賛した。秋信守は4打数1安打だった。

高錫泰(コ・ソクテ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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