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きょうのコラム「時鐘」 2010年7月31日
「正直に言いなさい。怒らないから」と言われて話したら、やはりえらく叱(しか)られた。そんな幼い日の体験を思い出す
長妻厚労相の肝いりで発足した職員の省内改革チーム報告会で、政務三役への苦言が出た。「おごりを感じる」「われわれは信じてもらえているのか」と。これを見た長浜副大臣が「おごっているとは何をさすのだ」と逆ギレしたという 「政治家は国民意識から離れると選挙で負けるが、公務員にはそうした機能はない」と反論したわけだが、職員にすれば、正直に言ったら叱られてしまった子どものような気分ではなかったか 長妻さんは「提言した方々の勇気と労力に敬意を表する」と一応冷静だったそうである。が、先日の幹部更迭人事が「パワハラまがい」と批判された直後だけに「敬意を表す」と言われても後が怖い。気まずい雰囲気が漂ったのではないか さて、選挙結果を「ごめんなさい」した、菅首相はどうなった。民主党議員総会で集中砲火を浴びたまま臨時国会に突入した。謝っても責任を取らないのだから「正直」とは言えまい。ずるいなぁ。子どもたちの声が聞こえる。 |