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あす非常事態宣言解除 71日ぶり、家畜制限区域も
(2010年7月26日)
口蹄疫問題で宮崎市跡江の農場を中心に設定している家畜の移動・搬出制限区域は、27日午前0時に解除され、県内から制限区域が99日ぶりになくなる。これを受け、東国原知事が直ちに会見を開き、非常事態宣言の全面解除を表明する方針だ。5月18日の発令以来、県民は71日ぶりに通常の生活を取り戻し、復興に向けた歩みを進めることになる。
非常事態宣言の解除で、休業や閉館していた図書館、運動施設など公共施設は再開の見通し。ただ、発生地域にはウイルスを含んだ大量のふん尿が積み残されており、口蹄疫の「終息宣言」は堆肥(たいひ)化処理を終える8月27日に行う予定。このため、非常事態宣言を解除しても畜産農家には引き続き消毒の徹底を要請する。
非常事態を宣言した5月中旬は処分対象家畜が11万頭を超え、感染が急拡大していた。県民総力で撲滅に取り組む必要があるとして、県内全域の畜産農家と発生地域の県民に対して不要不急の外出自粛を求め、発生地域以外でも全県民にイベントや大会の延期、車両消毒への協力を求めていた。
しかし一方で、公共施設の閉鎖など県民生活への影響に加え、観光、飲食、物流など多業種に打撃を及ぼしていた。このため県は、家畜の処分がほぼ終了したのを受け、今月1日に44日ぶりに宣言の一部を解除。発生農場から半径10キロ圏内を除き、イベントや大会の開催を可能にし、制限区域以外の畜産農家と畜産関係者の外出自粛要請も解いた。
この間、県のまとめによると県内24市町村で226のイベントが中止、16市町村で58イベントが延期された。知事は当初、16日に見込まれた制限区域の全面解除に合わせて宣言も解く意向だったが、4日に宮崎市で感染疑いが判明し、制限区域と宣言の解除は27日までずれ込んだ。