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虐待死の6割が0歳児 加害59%は母親
このニュースのトピックス:暴行・虐待・監禁
児童虐待の死亡事例を検証する厚生労働省の専門委員会は28日、平成20年度に虐待によって死亡したのは107件128人と発表した。心中を除く64件67人のうち、0歳児が約6割(39人)を占め、16人は生まれたその日に死亡していた。
心中以外の事例の加害者は実母が59・0%、実父が16・4%だった。
生まれた当日に殺害した動機は「家庭(夫や両親)、職場、学校に知られたくなかった」「育児をする気がなかった」「出産、育児の費用がなかった」など。一方、生まれて1日以上、1カ月未満で死亡したケースでは「泣きやませようとした」「育児不安」などだった。
委員会は(1)望まない妊娠を予防するための方策(2)妊娠について相談しやすい体制づくりの整備−などの必要性を指摘した。
心中以外の事例で児童相談所がかかわっていたのは7件(10・9%)。「市町村などの関係機関が虐待や疑いを認識していたが、児童相談所に通告しなかった」が6件(9・4%)、「関係機関との接点はあったが、家庭への支援の必要はないと判断」が22件(34・4%)、「いずれとも接点なし」は14件(21・9%)だった。
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