上野動物園初の女性園長、増井光子さん死去

死去した増井光子さん（横浜市立よこはま動物園ズーラシア園長、兵庫県立コウノトリの郷公園長） Photo By 共同

　横浜市立よこはま動物園ズーラシア園長で、兵庫県立コウノトリの郷公園長の増井光子（ますい・みつこ）さんが日本時間１３日午前６時すぎ、滞在先の英国の病院で死去した。７３歳。大阪市出身。自宅は東京都世田谷区三軒茶屋１の１９の１１。葬儀・告別式の日程は未定。日本動物園水族館協会によると、増井さんは英国での馬術大会で競技中に落馬、病院に運ばれた。

　大学時代は馬術部に所属。０１年には馬に乗って標高差２０００メートルの山岳路１００マイル（約１６０キロ）を２４時間以内で駆け抜ける米国のレース「デビスカップ」で日本人３人目の完走を果たした。０６年にはドイツで行われた世界馬術選手権のエンデュランス（馬のマラソン）日本代表に選ばれた。

　日本の女性獣医師の草分け的存在。上野動物園（東京）勤務時代、国内初のパンダの人工繁殖に成功。９２〜９５年には女性初の同園園長となった。

[ 2010年07月16日 ]