事件・事故・裁判

文字サイズ変更
はてなブックマークに登録
Yahoo!ブックマークに登録
Buzzurlブックマークに登録
livedoor Clipに登録
この記事を印刷

民主党:後藤英友議員失職へ 出納責任者公選法違反確定で

後藤英友議員
後藤英友議員

 昨年8月の衆院選に熊本3区から立候補し、比例で復活当選した後藤英友衆院議員(民主)の出納責任者で、公職選挙法違反(日当買収)に問われた会社員、井上広世被告(43)に対し、最高裁第1小法廷(宮川光治裁判長)は29日付で、上告を棄却する決定を出した。懲役1年6月、執行猶予5年とした1、2審判決が確定する。出納責任者には連座制が適用されるため、後藤議員は失職する見通しとなった。

 1、2審判決によると、井上被告は派遣会社幹部=有罪確定=と共謀、昨年8~9月、選挙期間中の運動報酬として派遣社員8人に計約73万円を支払った。弁護側は上告審で「被告は派遣会社幹部に『公示日以降は報酬を払えない』と伝えており、実際に派遣料は支払われていない」と主張したが、小法廷は「上告理由に当たらない」として退けた。

 総務省によると、後藤議員は有罪確定の通知を受けてから30日以内に、被告は出納責任者ではなく、当選は無効にならないことの確認を求める訴訟を起こすことができる。提訴しなかったり、この訴訟で敗訴すれば当選は無効となり、同一選挙区からの立候補も5年間禁止される。後藤氏が失職した場合、党比例名簿の次点だった中屋大介氏が繰り上げ当選することになる。【伊藤一郎】

毎日新聞 2010年7月30日 20時59分(最終更新 7月30日 21時35分)

PR情報

事件・事故・裁判 アーカイブ一覧

 

おすすめ情報

注目ブランド