東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 速報ニュース一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

米陸軍、自殺増加で報告書 9年間の戦闘で兵士疲弊

2010年7月30日 10時23分

 【ワシントン共同】米陸軍は29日、記録的に増加する兵士の自殺に関する調査報告書を発表した。背景にアフガニスタンとイラクでの9年間の戦闘による兵士の疲弊や部隊内の規律の乱れがあり、多くの司令官が戦闘力維持のため問題を先送りした可能性を指摘した。

 報告書によると、陸軍における自殺は2004年以来増え続け、09年度(08年10月〜09年9月)の自殺者は過去最悪の160人。過度の飲酒、薬物摂取などの危険行為が原因の死者は146人。自殺や事故死が戦闘による死者よりも多く「われわれ自身が敵よりも危険な存在となった」と記述した。自殺未遂は1713件。

 05年度から09年度の統計では、自殺者の約29%に飲酒か薬物使用の記録があり、約25%が何らかの犯罪行為への関与を捜査されていた。犯罪行為が見逃されているケースが多いとも記述。心的外傷後ストレス障害(PTSD)の診断を受けた自殺者は約9%だった。自殺の約80%が米国内で発生した。

 

この記事を印刷する



Ads by Yahoo!リスティング広告



おすすめサイト

ads by adingo