要求的吠えかどうかの判断と対処
先月から、パピートレーニングが増えているのですが、
吠えて困る、という飼い主さんの訴えに、よくワンちゃんを
観察してみると、どの子も「要求的吠え」が強いことが
わかりました。
子犬に限らず、犬の過剰な吠えが要求的なものか、不安や
恐怖などによるものなのか、これはひたすら観察する以外に
判定する方法はありません。
しかし、こちらの対処法として行う空き缶投げつけ、や、
リードを付けた状態で行動を拘束する、で吠えが収まる、
ワンちゃんの行動が落ち着く、というのであれば
「不快な刺激を与えた時に落ち着くものは、要求的吠え」
という原則にのっとって、「要求吠えである」と判断します。
子犬の要求は、遊んでほしい、自由に動きまわりたい、
お腹が空いた、ととても単純です。単純ですが、性格的に
強い子犬は、要求も強く、長く続くことが多いので
「今はその要求は通らない、静かにしていなさい」
という、人間側からの「積極的な意思表示」が必要です。
無視をしていても、要求の強い犬は、簡単には諦めて
くれないので、飼い主さんが根負けしたり、近所への配慮
(集合住宅など)から、要求に応じざるを得ない、という
ことになってしまいます。
犬の要求には、叱ってはいけない、無視では足りない、
「今は応じられないと、こちらが明確な意思表示をする」
が正しい対処法になります。
ちなみに、要求することは「悪」ではありません、
飼い主をなめているから、ということでもありませんが、
要求が通るかもしれない、要求が通る、と感じた時の
犬の要求的行動は、とてもしつこいものです。
要求時だけでなく、普段の生活でも、一定の毅然とした
態度を犬に見せる、ということも犬とも暮らしには欠かせない
飼い主の心構えだと思います。
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