トップページ | 2010年6月 »

2010年5月27日 (木)

唸るも犬の感情表現

訓練士の私が言うのもなんですが、犬をしつけよう、マナーをちゃんとしよう、
というのは、とっても大事なことですが、


犬の行動すべてを支配できないし、しようとするべきじゃない


と思っています。たとえば、唸るという行為、人間にとって好ましいことでは
ないし、「怖い」と感じるので、やめてほしいというのが、大方の飼い主さんの
考えだと思います・・・が、


犬に「唸るな」ということは、「不満でも、不快でもそれを一切表に出すな」

ということだって、わかりますでしょうか?


自分がもし、不機嫌だったり、いらいらしたり、不愉快なことをされたとき、
それを一切表現することが許されない、としたら、それはとてもつらいこと
だと思います。歯をむかずに、のどの奥で低く、断続的に唸るのは、
放置していればおさまります。


「なに唸ってんの!?」と、とがめた途端に歯を剥きだしたり、
咬んできたりすることがあるので、犬を必要以上に刺激せず、知らん顔で、
ゆったりとした態度を示す、動作はゆっくり穏やかにで、ほとんどの唸りに
対処できると思います。


唸ることも犬の感情表現の一種です、なんでもかんでも、めくじら立てて
いると、いらいらして切れやすいワンコになってしまいます。
「そうか、不満なんだね」「不快なんだね」と心で思ってあげることと、
その場の空気を穏やかなものに保つこと、を心がけてみましょう。


ちなみに、攻撃する前の威嚇の唸りは、歯をむき出したり、鼻に強くしわを
寄せ、途切れない強い唸り声を出します。これは、それ以上その行為を
続けたり、相手が近付くと攻撃する、という明確な意思表示なので、
しようとしている行為を止めましょう。

頻繁に攻撃行動直前の唸りを繰り返すワンちゃんは、専門家に早目に
相談しましょう、暴力や威嚇で解決しようとすることは、飼い主さんにも、
ワンちゃんにも、いいことはひとつもありません。


にほんブログ村 犬ブログ 犬 訓練士・ドッグトレーナーへ
にほんブログ村

2010年5月26日 (水)

長いリードって、そんなにいいの?

最近、あちこちのサイトや、ドッグトレーナーのブログで、
散歩のときに長いリードとハーネスがいい!!という記事を
みかけます。


短いリードは犬の害になる、引っ張りも、攻撃的な吠えも、
長いリード(3m・・・)とハーネスの装着ですっきり直ります!
もっとゆったり、のんびり散歩しましょう、犬の気持ちに沿って♪


という感じです。実際、実行している方はどうなんでしょうね?


確かに、宿泊のワンちゃんが装着してくるリードの多くが
110cm未満の長さ(計りました)で、非常に使いにくいのは
私も実感します。


110cmでは、犬の自由度がまったくないからです。


犬がちょっと早足になったり、チョロったり、何かに気を取られて
立ち止まったら、すぐにリードがピン!犬もストレスだろうけど、
こっちだってすごいストレスになります。


ちなみに、私のリードは140cm~160cm、本当はもう少し
長いほうがいいのよね~と、最近180cmくらいのを探して
いるのですが、(あまり長いと、多頭の散歩が難しくなりそう)
3mは・・・長くないか?!


読むと、扱いに慣れるまで引きずるとか書いてます、踏んで
怪我とか、大丈夫なんでしょうか?
動画も見たけど、うたい文句の「吠えるのを止めます」が
ぜんぜんできてない・・・これから練習して、ってこと?


装着して歩けば、すぐに直る・・・ではないのね。


まあ、トレーニングに即効性を求めるのは危険なことなのかも
しれません、せっかちな私はついつい求めちゃうんですが。
あ、ちなみに即効性を求めるのは、私のアプローチの結果に
即効性を期待してるってことで、犬に強要しているという
ことではありません。


3mのリード・・・悩むな~~


にほんブログ村 犬ブログ 犬 訓練士・ドッグトレーナーへ
にほんブログ村

2010年5月25日 (火)

クレート、ケージ不要論にモノ申す

出張訓練にお伺いすると、室内に一切クレートもケージもない、
置くつもりもないし、不要だと思っている、入れるのはかわいそう、
という飼い主さんがいます。


飼い主さんのみならず、「ヨーロッパではクレートを使わない、
犬と飼い主を遮断するようなケージは撤去してください」
(クレートが問題行動の温床、とも取られかねないご意見・・・)


というドッグトレーナーのご意見も、見かけることがあります。


私は、飼い主さんが必要と感じていないのに、
「絶対にクレートに入れなければなりません!」と言うことは
ほとんどありません・・・けれど、


問題行動の解決にクレトートレーニング(ハウスに入って静かに
休むことができるようにするトレーニング)がどうしても必要と
判断した場合や、


困った行動がクレートがないために起こっている、と判断
した場合には、クレートを用意していただくことをお願いする
ことがあります。


そして、その結果、


「今までハウスがなくて、かわいそうなことをしました」


と言われることが、ほとんどなのです。


そもそも、クレートは犬にとって害になるはずがない、と私は
考えています、なぜなら、犬は「穴居動物」だから。
子育てを巣穴でする動物が、「狭い所に入れられると恐怖を
感じたり、ストレスを感じる」でしょうか。


犬科の動物の多くが、親犬が狩りをしている間、子犬たちは
巣穴と周辺で帰りを待っています。いざというときに身を守って
くれる巣穴が、クレートの原理です。


安心できる「巣穴」がクレートであること、ときにはリーダーの
都合でそこで休んでいることを要求すること、それが都会で
人間と暮らす犬のストレスを軽減するのに、役立つことはあっても
害になるはずがない、と、経験で私は感じているのです。


にほんブログ村 犬ブログ 犬 訓練士・ドッグトレーナーへ
にほんブログ村

2010年5月24日 (月)

叱られても「わからない」って、ホント?

悪いことをしたら叱り、いいことをしたら褒める


犬のしつけの基本、みたいに一般的に言われてることですが、
はっきり言って、間違ってると私は思っています。


そもそも、「自分のしていることが悪い事」という認識が、犬には
ひとかけらもありません。いい、悪いはあくまでも人間の都合で
振り分けられるだけで、犬にとっては、吠える行動も、唸る行動も、
「悪」ではないのです。


例:吠えたから「こら!」と叱る、粗相をしたから、お尻を叩く


犬の反応:逃げる、うずくまる、反撃して牙をむいたり、唸ったりする


この場合、逃げたり、うずくまったりするワンちゃんに対しては、
「反省してるんだな」と飼い主さんが解釈しますが、それは反省では
なく、怖いからそうしているだけです。


反撃するワンちゃんは、「排泄したらいきなり攻撃された」と
解釈しているので、身を守るために防衛的に反撃しているだけで、
飼い主さんに「反抗」しているわけではないのです。


じゃあ、どうしたら犬に分かってもらえるの?


犬のしつけは、犬という動物を理解しないと、始まりません。
むやみやたらと吠えるのは、自制ができないからなので、
自制心を養うトレーニングをする必要があります。また、
吠えるより、黙っていたほうが、いいことがある(得をする)
と思わせることも重要です。


自制心を養うことと、報酬を与えること


犬のしつけは、ほぼこの2つを押さえればOKです。


排泄のしつけについては、習慣化以外ありません、習得に
かかる日数は個体差がありますが、根気よく(絶対に
罰は使ってはいけない)習慣化するためのプログラムを
実行していただければ、必ず覚えます。


「自制心を養うためのトレーニング」とは何を、どうやって
するのか?ということを、飼い主さんに学んでいただくのが、
当スクールの出張訓練です。


にほんブログ村 犬ブログ 犬 訓練士・ドッグトレーナーへ
にほんブログ村

ネット通販でドッグフードを買う、ということ

ドッグスクールを開業して、2年目くらいから、ドッグフードの取り扱いも
始めたのですが、開業6年目にして、初めてドッグフードを食べたワンちゃんに
ドッグフードの酸化(劣化)が原因?と思われるトラブルが発生しました。


深刻なものではなかったけど、お値段の高いフードを買っていただいている
手前、本当にご迷惑をおかけしたことが申し訳なく、問屋さんも、
すぐに交換と対応していただいたのですが、どうもその時期のロットが
問題だったようで、1か月もゴタゴタした状況が続いて、気が気ではない
毎日でした。


幸い、先週の新しい入荷分からトラブルが収まり、ようやく一安心、
といった状況です。


そこで、フードをネット通販などで買っている人にひとこと・・・


下痢や、おう吐、食い付きが悪い、といった症状は、フードが合わない
からなのか、輸送時のトラブルや梱包時の問題による劣化なのか、
ネット通販ではわからなかったり、対応していただけなかったりする
可能性もありますよ?!


私も、「できれば安いほうがいい」と、何度もネット通販でフードを
買っていました(仕事を始める前)正規品にくらべ、ヘタしたら
半額くらいで買えてしまう、並行輸入品のドッグフードは魅力的です。


けれど、何度も便が柔らかくなったり、おう吐したり、といったことが
ありました。そのときは、ただ単に「フードが合わなかったのかな」と
思っていましたが、今回のことでつくづく、何かあった時に対応してもらえ、
普段の犬の状態にもアドバイスをもらえるところからフードを買うって、
けっこう大事なことかも?


と、強く思うようになりました。


実際、私が売っているフードは自分の3頭の犬に与えて、これは
大丈夫、これはいいものだ、と確信があるものだけです。
そして、購入していただいているお客様にも、ワンちゃんの状態を
細かく教えていただき、フードを変更したときも、同じように聞いて
データをとっています。


確信をもって、「そういったワンちゃんなら、このフードにしましょう」
と言えるようになったのは、2年前くらいからで、それまでは
ひたすら試行錯誤の繰り返しでした。


だからこそ、今回のトラブルが起きた時、「もしかしてフードの
状態が悪いのかも?!」と思うことができました。もっと前だったら、
フードがそのワンちゃんの体質に合わなかったのかな?と
思ってしまったかもしれません。


犬は、「お母さん、このフードなんか変だよ」と言ってくれません、
敏感な子は「食べない」という意思表示をしますが、それが
贅沢なわがままなのか、食べられないと犬が判断したせいなのか、
なかなか区別が難しいことでもあります。


そんなとき、「この間のフード、食べないんですけど」とか、
「食べたら体調がが変なんですけど」と言っていただければ、
すぐに対応できるのが、私たちのような小売店の強みかな?
と思います。


当スクールの取り扱いドッグフードは、

・ナチュラルライフ
・ピュリナプロプラン
・ネイチャーズロジック

の3つです、プロプランはペットショップさんでも見かけますが、
ネイチャーズロジックと、ナチュラルライフを置いているのは、
たぶん札幌ではうちくらい?(ほか、数件あるかもしれませんが)
と自負しています。


高いフードですが、フードの内容は値段に比例します、
使って良さを感じていただくことができると思いますので、
気になるフードがこの中にありましたら、ぜひご相談ください。


にほんブログ村 犬ブログ 犬 訓練士・ドッグトレーナーへ
にほんブログ村

引っ越すとか言って、リニューアルオープンです

アメブロに引っ越して、ここは閉鎖・・・と思っていたのですが、
硬い記事はこっちに書きたい、ということで、リニューアルオープンしました。

過去ログは保存していますが、公開してません、過去に書いたことを
また書くかもしれませんが、ご容赦願います~


また、コメント受け付けていません、好き勝手に書き散らす予定です、
で、このお断りページも、記事が溜まってきたら削除しますので、よろしく~


にほんブログ村 犬ブログ 犬 訓練士・ドッグトレーナーへ
にほんブログ村
ぽっちり押してくださると、がんばって記事書きます!

トップページ | 2010年6月 »