(cache) 印地裁、米化学大手幹部に禁固刑 ガス事故、26年ぶり判決 - 47NEWS(よんななニュース)
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  • 印地裁、米化学大手幹部に禁固刑 ガス事故、26年ぶり判決


     7日、インド・ボパールでポスターを手に持ち判決を待つ被害者(AP=共同)

     【ニューデリー共同】インド中部のボパール地裁は7日、1984年にボパールの殺虫剤製造工場から有毒ガスが漏れ、住民ら約2500人が死亡したとされる事故で、過失責任を問われた米化学大手ユニオン・カーバイド社のインド人幹部7人それぞれに禁固2年と罰金10万ルピー(約20万円)、同社現地法人に罰金50万ルピーの支払いを命じる有罪判決を言い渡した。

     被告側は控訴するとみられ、最終的な決定が出るにはさらに時間がかかりそうだ。

     事故は、旧ソ連で起きたチェルノブイリ原発事故と並ぶ史上最悪規模の産業事故といわれ、89年にインド側がすべての刑事訴追を取り下げる代わりに、被告側が補償金を支払うことで和解がいったん成立。しかし補償金額が低く、インド最高裁は91年、同社などへの刑事訴追を新たに開始するよう命令した。

     事故を調査している非政府組織(NGO)は、約2500人とするインド政府の死者数の推計は過少と主張。死者は最大3万人で、何らかの身体的被害を受けた人は10万人以上としている。

     同地裁は92年、米国から出廷に応じない同社のアンダーソン元会長に逮捕状を出したが、米国からの引き渡しは実現していない。

      【共同通信】