東海旅客鉄道(JR東海)は30日、新幹線の車両整備の中核拠点である浜松工場(浜松市)を全面刷新すると発表した。建物の耐震性を高めるほか、最新設備を導入して作業効率を高める。投資額は約870億円。7月に着工し、2019年3月の完了を目指す。浜松工場の全面刷新は1987年のJR東海発足以前の旧国鉄時代を含め初めて。
浜松工場は日常的な整備と異なり、車両を完全に休ませて本格的な保守・点検をする拠点。車両を解体して車輪や台車など大半の部品を検査し、必要に応じて交換する「オーバーホール」と呼ばれる作業を手掛けている。年間の整備車両数は40編成強(1編成は16両)。
1912年の開設以来、細かな増改築を繰り返してきたが、建物の老朽化が目立つほか作業効率にも課題があったため全面刷新を決めた。
既存工場の延べ床面積の83%にあたる約10万9000平方メートル分を建て替え、11%にあたる1万5000平方メートル分は補強して耐震性を高める。各工場棟の配置も作業効率が高まるように見直す。さらに最新設備を導入し、車両の研磨や台車の運搬など人手に頼っていた作業の一部を自動化する。
JR東海は新幹線の運行に影響が出ないよう車両整備を実施しながら工事を進めるため、完了までに時間がかかるとしている。
山田佳臣社長は同日の記者会見で、1編成のオーバーホールにかかる日数について「(現状の)15日から1日短縮できる」と投資効果を説明。「大地震が起きても作業が滞ることがなくなり、地震による長期運休が防げる」と述べた。
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