2010-07-04
すぐに一貫性を失う鳥頭を防止するためにすべきこと
自分が考えたことを絶え間なく書き綴っていくと意識があちこちに拡散していることが分かります。自分の周囲で起こることに反応して、意識がそちらに引っ張られてしまって、もともと考えていたことに戻ることが出来ないなどということはよくあることです。見た目で一貫性を持っているようでも、頭の中で考えていることは常に流動的です。何かしている人に、2つ以上のことを同時に仕掛けて見ればその一貫性に必ず綻びが生まれます。
そんな鳥頭防ぐためにはどうすればいいのでしょうか。
「メタ認知」という言葉をご存じでしょうか。このメタ認知とは思考を外部から観察する認識方法のことです。自分の思考や行動そのものを対象化し、距離を置いて認識することにより、自分自身の認知行動を把握することができるようになります。この認知方法を使えば鶏のようにあちこちにすぐ意識が散ってしまうこことを防止して、注意すべき対象に意識を集中させることができるわけです。
そもそも鳥頭になるのは、面白くないこと、単調なことをしている時に意識の拡散は起こります。こういうときは極めて指向性を失いやすい。とくに興味のあることが傍で起こればすぐに鳥頭になってしまいます。残念ながら世の中には楽しくないことでも、やらなければならないことは山ほどあります。そういったことに対しては、ダラダラやるよりもメタ認知を使用してさっさと片付けてしまった方がいいと思います。
メタ認知するための7項目
1.目的を目の前に貼る。
2.目的に対する課題を列挙する。
3.課題に対する有効な方法を絞り込む。
4.計画を作る。
5.計画に対する進捗をチェックする。
6.選択した方法が適切であるかを常に見直す。
7.収集がつかなくなったら理解できるところまで戻る。
メタ認知はそう難しいものではありません。気を取られて集中できない意識の状態を可視化するだけです。目的やスローガンを机の前に張ってみたり、今の自分の状態を知るために目の前に鏡をおいてみたりするだけでいいのです。意識が拡散しそうなときに自分自身を振り返れる環境を整えるだけでいい。つまり、いかにして目的に意識や注意を向け続けられる環境を整えられるかということが重要なのです。
メタ認知を発動させるための仕掛けをあちこちに作る。
集中しているときは周りが見えなくなるといいますが、これは集中している状態においては意識が一定の方向しか見ていない状態に入っているからです。この状態を意図的に作り出すことで鳥頭を防止することができるようになります。裏を返せばそれを阻害するような要因は排除しておく必要があります。あちこちにモノやスケジュールが散らかっている状態では集中しようにも集中できません。
何事も環境を整えておくことは大切です。とりあえず目の前から整理整頓しましょう。
参考文献
気がつくと机がぐちゃぐちゃになっているあなたへ (ソフトバンク文庫NF)
- 作者: リズ・ダベンポート,平石律子
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2010/02/17
- メディア: 文庫
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