臨時国会 30日に召集
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臨時国会 30日に召集

7月30日 4時17分

第175臨時国会が30日に召集されます。衆参両院で多数派が異なる、いわゆる「ねじれ」の状態の中で、参議院議長は与党の民主党から選出するものの、議院運営委員長は野党の自民党が確保する見通しで、菅総理大臣は厳しい国会運営を迫られることになります。

参議院選挙を受けて開かれる臨時国会の召集日の30日は、慣例に従って、新しい参議院議長に第1党である民主党の西岡武夫議院運営委員長を、副議長に第2党の自民党の尾辻秀久参議院議員会長を選出する運びとなっています。ただ、参議院選挙で与党が敗北し、与野党の勢力が逆転したことから、本会議の開催や運営を決める権限を持つ議院運営委員長には自民党の鈴木政二参議院国会対策委員長が選ばれる見通しで、野党側が国会運営で影響力を強めることになります。臨時国会の会期は来月6日までの8日間とし、予算委員会を、衆議院で来月2日と3日に、参議院で4日と5日にそれぞれ開くことで、与野党が合意しています。菅内閣の発足後、初めての予算委員会で、野党側は、消費税率の引き上げをめぐる菅総理大臣の発言や、来年度予算の編成で財源をどうねん出するのかなどについて、重点的にただすことにしています。また、荒井国家戦略担当大臣の事務所費をめぐる問題や、参議院選挙で落選した千葉法務大臣が大臣を続けていることについても追及し、野党が多数を占める参議院に両大臣に対する問責決議案を提出することも視野に攻勢を強める方針で、菅総理大臣は、9月に予定されている民主党代表選挙を前に厳しい国会運営を迫られることになります。