2010-01-23
争いを起こさず変化させる5つの方法
知識や技術は人類の共通財産です。それらは社会はより良くなるという信頼のもとに蓄積されなければなりません。しかし、知識が拡充してくると社会の進んでいる方向に疑問を抱く人が出てきます。そうなってくると現在の社会への既存勢力と未来の社会をつくる新興勢力が対峙し始めてしまうのです。
知識や技術は争いを生む。
時代が進みイノベーションはすでに次の世代に進んでいるにもかかわらず、既存の価値観に縛られて社会の富を増やすどころか減らしている時があります。知識や技術が身について来ると、こういったギャップに気づき始めます。しかし、一歩を踏み出すには現在進んでいる方向を変えなければなりません。しかし、方向性を変えるための努力は報われるどころか既存の方々から非難を受けることが殆どです。
変えることにデメリットが多いなら何も変えないほうがいいのか。
争いを起こさないためには新しい知識や技術は必要ないということになってしまいます。しかし、社会を発展させないという条件付きです。社会を発展させるかさせないかはその社会にいる人が決めるべきことです。つまり、社会を発展させたいなら知識や技術が増やす前に、価値観の変化を許容する環境を作っておく必要があるのです。
殆どの人は価値観が変わることに否定的です。
いままでの努力や功績は過去の価値観に裏づけられています。いままでの栄光に固執するなら価値観は変えてはならないからです。年齢を重ねると保守に傾くのはこういった理由があるからかもしれません。しかし、高齢であってもリベラルに挑戦することは可能なはずです。その力は社会を限りなく発展させるのと同時に既存の社会を衰退させる原動力になります。戦うべきは過去の自分の栄光というところでしょうか。
変化を求めるなら過去の栄光に固執しない(させない)こと。
変化を求めるなら既存の認識である『当たり前』に縛られて思考停止になるのではなく、どのような未来を望んでいるのかを考え、その方向に価値観を導いて行くことです。『既存の価値』と『新興の価値』のつぶし合いは両者が望まない衰退の一途を辿ります。
まず、相手を拒絶する前に一端なぜそのような行為を行っているかを確認すること。そして、解決を図る努力を相手にだけ求めることは絶対にしないことです。争うことにより失われる『富』と、争わず変化させて得られる『富』を天秤に掛けて冷静に考えてみてください。どちらが人類のためになるかは自明のはずです。
☆争いを起こさず変化させる5つの方法
1.目的を明確にすること
2.思い込みや当たり前を取り払うこと
3.意図をよく聞き、独善に陥らないこと
4.お互いの利益を考えること
5.礼儀を尽くすこと
参考文献
- 作者: 平田オリザ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2001/09
- メディア: 単行本
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参考記事
http://anond.hatelabo.jp/20100124223221