理化学研究所は27日までに、2012年秋の稼働に向け開発中の次世代スーパーコンピューターのプロジェクトから撤退したNECに対し、損害賠償を求める民事調停を東京地裁に申し立てた。申し立ては14日付。請求額などは明らかにしていない。
NECは昨年5月、財務状況の悪化などを理由にプロジェクトから撤退。理研側は当初計画したスパコンを開発できなくなったことで、神戸市に建設中の収容施設に余剰が生じ、損害が発生したとして、賠償を求めているとみられる。
理研は「調停中なので詳しい説明はできない」、NECは「内容についてはコメントできない」としている。