日本のカレーライスが中国体育総局と協賛
7月29日23時29分配信 産経新聞
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29日、北京の国家体育総局でハウス食品のカレーを試食する北京五輪女子トランポリン金メダリストの何●(=雨かんむりに文の旧字体)娜(川越一撮影)(写真:産経新聞) |
[フォト] 今夏も登場!“カレー天丼”
日本の食品メーカー、ハウス食品は29日、北京で中国国家体育総局との協賛を発表した。同社は2005年から、中国でカレールーの販売を開始。売り上げは年々増加しているが、中国人家庭の食卓に定着するには至っていない。
同社によると、北京や上海といった大都市でも日本式カレーを食べた経験のある市民は25%に留まる。ルー購入者の50〜60%は再購入しているといい、一度口にしてもらうための方策を探していた。
中国で「食」をアピールするならば、タレントよりも五輪金メダリスト。約1年をかけて、中国国家体育総局を口説き、パッケージに同局推奨のマークを入れることや、訓練局内の食堂で選手に提供すること、北京五輪トランポリン女子個人の金メダリスト、何●(=雨かんむりに文の旧字体)娜選手のテレビCM起用などの契約にこぎつけた。
同社幹部は「中国では急激に食の洋風化が起きている。日本では昭和30年代、40年代の20年かけて起きたことが、中国ではすごいスピードで起きている」と指摘する。近年、富裕層の増加と歩調を合わせるように、パン店の数が急増し、パスタやピザなどの消費量が増えているという。
03年の調査では、中国の食生活はデンプン質中心の「途上国型」からタンパク質中心の「先進国型」に変わったというデータが示されている。もっとも、タンパク質の摂取源は欧米型の肉・乳製品よりも、魚介類の割合が高い「東アジア型」といわれており、日本の食品が受け入れられる土壌はある。
これまで、大手チェーン店の牛丼やラーメン、乳酸飲料などの日本食品が“市民権”を獲得してきた。中華料理の香辛料、八角を配合し、中国人好みの黄色に仕上げられたカレーが、巨大市場に挑む。
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最終更新:7月30日12時53分
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