2010-04-04
終わりが見えなくなってきたときに考えること
とりあえず始めたものの終わらないままになっている、そんなことは誰にも一つや二つはあるものです。始める前はなぜやろうと思っていたのにそれを終えることができないのか。そこには何かの『理由』があるはずです。その理由を見つめることで終わらないものを『終わらせる』ことができるようになります。その理由を考えてきましょう。
そもそも『何かをしたい』ということは、将来の自分にとって意味や価値あるものを作りたいという意志からスタートします。もちろん意味や価値のあるものを得るためにはある種の『労力』が必要になります。それは、過度な疲労を伴う労働であったり、リスクを冒してのギャンブルだったりします。
差し出すものと得られるものの見積もりが重要
労力を乗りこえるだけの能力、時間、資金が不足すれば途中で諦めてしまう大きな要因になります。確かにハングリー精神をもって熱意や根性でこの要因を引き受けることはできますが、この要因があまりにも現実離れしたものであれば、やはり挫折することに繋がりやすいことは否めません。
そのためにもできるだけ差し出すものを少なくする行為が必要です。仕事や生活の雑事を含む外部環境に追いかけられていては終わらせたいものも『終わらせること』のハードルが高くなってしまいます。そのためにも、まず外部環境に影響されない、淡々と物事に取り組める環境を作ること。つまり、いままでのシガラミから切り離された時間と空間が必要なのです。
忙しく混乱した生活には必ず捨てるべきものがある。
また、やりかけのものがそのままになっている場合も、やりたいことに集中して取り組めない原因だったりします。つまり、やるべきこと(やりかけのものを含む)が増えてくると、新しいことに取り組むことのハードルが上がります。そのためには、やらないこと(やりかけのものを含む)をはっきりさせて、『終わらす必要があるものだけを終わらせ、終わらす必要の無いものは途中でも捨ててしまう』ということです。
終わらせるべきものの選別を済ませて眼の前の終わらせるべきものに集中して一つずつ潰していき身軽になっていけば、新しい『終わらせたいもの』に取り組む余裕が出てきます。「できる」と「やる」は違います。出来ることをやらないのは、やらなくても出来るという言い訳を作り『終わらせるべきもの』を終わらせる能力を劣化させる要因です。
出来るかどうかは終わってみるまで誰も分からない
実際に終わらせてみるまでやってみないとわからないものなど世の中には沢山ありますし、やってみないと得られないものも沢山あります。途中でつまずくことが多いのもこの途中経過で出てくる課題の見積もりが甘かったことが原因なのでしょう。山を登る際に下から頂上を見上げて『登れそう』と判断するのと、途中まで歩いてみて険しさを知った上で『登れそう』と判断するのとでは大きな違いがあるのです。
登ってきた山を途中で降りることも次の山を登るためには重要な判断なのです。
☆終わりが見えなくなってきたときに考えること
1.やりかけのものを全て書き出す
2.それをやることで相応の対価を得られるかを確認する
3.対価が得られる割合が大きいものの優先順位をつける
4.いらないものや邪魔になっているものを捨てる
5.行動する(やめる、もしくは続ける)
参考文献
ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則
- 作者: デビッドアレン,David Allen,田口元
- 出版社/メーカー: 二見書房
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参考記事
自分たちの課題は自分たちで解決する キャッチアップからフロントランナーへ - keitaro-news