海老麻央日本最大級のおのろけ挙式会見

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　３月３日に結婚した歌舞伎俳優市川海老蔵（３２）とフリーキャスター小林麻央（２８）の挙式・披露宴が２９日、東京・港区のザ・プリンスパークタワー東京で行われた。成田山新勝寺１０００年の歴史で初めて本尊不動明王の分身が出開帳したご宝前結婚式で、披露宴は日本最大級の宴会場に約１０００人の招待客を招く、総額約２億円の豪華ずくめの１日だった。白無垢（むく）、ウエディングドレスの麻央に、海老蔵は「きれいだった」「愛を全うします。浮気はしません」と最後まで“海老す顔”だった。

　紋付き羽織はかまの海老蔵、角隠しに白無垢の麻央が進む。団十郎家が初代から信仰する成田山新勝寺の本尊不動明王の分身（高さ約６０センチ）が出開帳し、同寺１０００年の歴史で初の寺外でのご宝前結婚式が始まった。

　神妙な表情の海老蔵も結婚指輪交換では笑顔をみせた。麻央にダイヤが１周埋め込まれた銀色の指輪、海老蔵にゴールドの指輪を贈り、麻央の表情も緩んだ。三三九度の「喫杯之儀」後、不動明王の前で海老蔵が「御教えを守り、よりよい家庭を築くことを誓います」と誓詞を読み上げた。

　披露宴は歌舞伎界、芸能界、政財界から約１０００人が招待された。会場真ん中の約７０メートルレッドカーペット上に海老蔵、義母希実子さんデザインの団十郎家ゆかりの牡丹（ぼたん）をあしらった打ち掛け、病気欠席の祖母のかんざしをつけた麻央が登場すると大きな拍手が起こった。来賓あいさつで中村芝翫が「１日も早く『おじいちゃん』と呼ばせる方をお願いします」、小泉純一郎元首相も「早く子宝を」と促すと、２人は照れくさそうに見つめ合った。

　お色直しでウエディングドレス姿の麻央が現れると「かわいい」の声があがり、高さ２メートルのウエディングケーキに入刀。海老蔵の好きな歌手山根康広が生歌を披露した。招待客の星野仙一氏、村尾信尚キャスターの質問に海老蔵は「今のところは尻にしかれかかっているけど大丈夫」、麻央は「彼に最初に言われたのは『けんかしても１０秒以内に仲直りしよう』。けんかしても１０秒以内に笑顔にしてくれてありがとうございます。ウフフ」。ほほ笑ましい姿に笑いが広がった。

　最後のあいさつで海老蔵は「台無しにならないように気を付けます。愛を全うします。浮気はしません。えへへ」とほろ酔い加減で宣言。会見ではコップの水を５回もおかわりした海老蔵は「酔っていて、何を聞かれているか分からないんだよね」。妊娠についても「僕は知らない。どうなの」と話を向けられた麻央は「まだないです」と否定したが、「おしどり夫婦じゃなく、おしくらまんじゅう夫婦でいたい」という幸せ最高潮の２人からの朗報は近そうだ。

　［2010年7月30日8時36分　紙面から］