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2010年7月29日(木) 19:20 |
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赤磐市の畑から古銭が入った壷
赤磐市の畑から、室町時代に埋めたとみられる古いコイン、古銭が入った備前焼の壷が見つかりました。 この畑には、昔から「宝物が埋まっている」という言い伝えがあったということで畑を所有する一家も驚いています。
壷の高さは約30センチ。 形の特徴から、16世紀前半ごろに作られた古備前だといいます。 壷の中には、銅銭がびっしりと詰まった状態。 約6000枚はあるのではとみられます。 この壷が見つかったのは今月18日のこと。 赤磐市石で農業を営む青山邦芳さん一家が、畑で作業をしていたときでした。 代々「宝物が埋まっている」との言い伝えがあった畑。 重機で掘り起こしていたところ、偶然、壷を掘り当てたのです。 赤磐市が29日までに約600枚の銅銭を調べたところ、いずれも中国で唐や明などの時代に作られた41種類のコインだとわかりました。 中世の日本では、中国や朝鮮半島からこのようなコインが大量に輸入され、1枚が1文ほどの価値で流通していたといいます。 大量の銅銭の出土は全国で300例近くあり、岡山県でも過去に勝央町や美作市など、吉井川水系で見つかっています。 今回の発見は、地域の水運や流通を解明する重要な資料として期待されています。 この壷と古銭は8月3日から、赤磐市の山陽郷土資料館で公開展示されます。
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