夫・佳知も「おー」谷氏“金バッジ”にキリッ

議員バッジを胸に着け、机に向かう谷亮子氏 Photo By スポニチ

　参院選比例代表に民主党から出馬し初当選した女子柔道五輪金メダリストの谷亮子氏（３４）が２９日、当選後初めて国会を訪れた。同党の参院議員総会などに出席。今月開館した新議員会館内の自身の部屋にも初めて足を踏み入れた。真新しく光る金色の議員バッジを胸につけ「責任の重さを感じる」としみじみ。出馬を要請された小沢一郎前幹事長とも面会した。

　谷氏は参院議員総会が始まる２０分前の午後０時４０分、国会に到着。グレーのジャケットに黒いパンツ、普段と同じく髪を“お団子”にまとめたスタイルで、当選後初の国会の赤じゅうたんを照れ笑いを浮かべながら歩いた。総会前後には同僚議員から握手や写真撮影を求められるなど注目の的で「皆さんと初めてこうして顔を合わせることができて、一致団結した気持ちです」と議員になった実感をかみしめた。

　総会が終わると、議員会館に移動し、自身の部屋に初めて入った。建て替え工事が行われ今月１日に開館したばかりで、「豪華すぎる」と指摘が出るほどの広さと設備に「凄いですね」と驚きの表情。「これに見合った仕事をきちんとしていかないと」と意気込んだ。

　参院選の投開票が行われた１１日以降、公の場に姿を見せたのは初めて。この間について「自分の政策や民主党の政策などに関する資料を読み込んでいた」と説明。

　これまでシドニー五輪などで金メダルを輝かせた胸には、同じく金色の議員バッジ。「責任を感じながら着けました。その重さを感じます」としみじみ。自宅を出る際、夫でプロ野球巨人の谷佳知（３７）にも見せたといい、「“おー”と言ってました」と笑顔で明かした。

　午後３時前には国会近くにある小沢氏の個人事務所を訪れ、当選後初めて面会。１５分ほど懇談した。

　その後、永田町の憲政記念館で行われた参院選の大敗を総括する党両院議員総会にも出席。菅直人首相の消費税発言などに対し、党所属国会議員からは「オウンゴールだ」などと首相や執行部を批判する声が相次ぎ、予定時間の倍の２時間以上に及ぶほど紛糾。谷氏は終了後、責任論について「丁寧に話し合いを重ねていく必要がある」と慎重な言い回しに終始した。

　３０日に臨時国会が召集され、初登院する。

[ 2010年07月30日 ]