ベランダにごみ散乱、異臭ひどく…住人「心配していた」

　「赤ちゃんが放置されているのでは、と心配していた」。３０日、幼い男児と女児の変死体が見つかった大阪市西区のワンルームマンション。周囲には雑貨店やカフェが立ち並び、日中は人通りが絶えない若者の街だが、この部屋のベランダにはごみ袋が散乱し、廊下にまで異臭が漂っていた。

　同じ３階に住むアルバイトの男性（２７）によると、この部屋のベランダに赤ちゃんのオムツが捨てられるようになり、子どもの夜泣きが１時間近く続くことも。最近は異臭がひどくなり、男性は部屋の窓を締め切るほどだった。

　玄関のインターホンからは、いつも室内の音が漏れていた。室内側の受話器が外れたままだったようで、子どもの片言の言葉が聞こえることもあった。男性は「もしかしたら赤ちゃんが放置されているのでは、と心配していた。管理会社にも異臭の件を知らせたのに。最悪の結果になってしまった」と声を落とした。

[ 2010年07月30日 09:51 ]