望 〜都の空から
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【社会】杉並 無効票が激増 参院選2010年7月30日 07時08分 今月十一日に投開票された参院選で、東京都杉並区が有権者に対し、選挙区と比例代表の投票用紙を同時に交付したため、比例代表の無効票が三年前の参院選に比べて四倍の約二万二百票に激増していたことが二十九日分かった。全国的にみても無効票率は突出しており、同区選挙管理委員会の姿勢が問われている。 比例代表の無効票率は、全国平均で3%、東京都内は2・6%だったのに対し、杉並区は7・5%(前回は1・9%)と際だって高かった。 通常、無効票の多くは白紙だが、同区では七割が候補者以外の名前を書いたものだった。 杉並区では、参院選と同時に区長選と区議補選もあり、トリプル選挙になった。同区選管は投票スペースを確保するため、通常の参院選の場合は選挙区と比例代表を別々に投票させるが、一度で済ませる対応を取った。誤投票を防ぐため、投票箱には投票用紙に合わせそれぞれ黄色と白の表示をしたという。 しかし、比例代表は政党名でも候補者名でも投票できるため、一つの記載台に比例代表と選挙区の二つの候補者リストがあると混同しやすい。比例代表は事実上の全国区制で、候補者数は百八十六人。さらに東京選挙区(改選数五)の候補者は二十四人で全国最多だった。 無効票の激増分(約一万五千二百票)の九割までが、候補者以外の名前を書いたものだったことから、比例代表と選挙区の候補者リストの勘違いが主な原因とみられる。 ■必要な対応はした 杉並区選管の話 今回、参院選の選挙区と比例代表、区長、区議の四回の投票機会があった。すべて別々に投票すると、投票所のスペースも記載台も足りず、混雑も生じる。ベストとはいえないが投票箱の色を工夫するなど必要な対応はした。 (東京新聞)
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