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村山代行に続投要望、武蔵川理事長に“辞任勧告”

川端・文部科学大臣(右)に名古屋場所の報告を行う村山・日本相撲協会理事長代行。冒頭、揃って頭を下げる
川端・文部科学大臣(右)に名古屋場所の報告を行う村山・日本相撲協会理事長代行。冒頭、揃って頭を下げる
Photo By スポニチ

 日本相撲協会の村山弘義理事長代行(73)は29日、二所ノ関担当部長(61=元関脇・金剛)らとともに監督官庁の文部科学省を訪れ、野球賭博問題などで揺れた名古屋場所の報告を行った。これを受け、川端達夫文部科学大臣(65)は村山代行に対し、代行職の継続を要望。現在、都内の病院に入院中の武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)にとっては、事実上の“辞任勧告”となった。

 約20分に及んだ面会の終了間際だった。川端文科相は村山代行に対し「当面の間はリーダーシップを発揮して(代行業務を)やっていただきたい」と代行職の継続を強く求めた。同席した文科省の芦立訓(さとし)競技スポーツ課長は「秋場所に向けて、やるべきことはたくさんある。当分の間は途切れることなく(代行職を)やってほしいということ」と補足説明。外部の人間が協会トップに立ったことで、ようやく角界改革が動きだしただけに、秋場所(9月12日初日、両国国技館)以降も、さらに続投を求める可能性もあるという。

 川端文科相が出した村山代行への続投要請は、武蔵川理事長に対する事実上の“辞任勧告”だ。7月4日の臨時理事会後、武蔵川理事長は自らの進退について「新しいレールが敷かれるようになれば、いつでも自分の責任は取ります」と辞任する覚悟を示していた。だが、その武蔵川理事長は8月10日ごろをめどに退院し次第、理事長職に復帰する予定。野球賭博問題の責任を取るどころか、そのまま協会トップの座に復帰する流れに、監督官庁のトップが待ったをかけた形だ。

 こうした中、この日になって今年夏場所に起きた暴力団の維持員席観戦問題で、特別調査委の山口弘典・前委員が最高顧問を務めるボクシングジム会長が入場券手配に関与していた事実を、山口氏の委員就任以前に武蔵川理事長も把握していたことが判明。山口氏から事前に報告を受けていた出羽海事業部長(元関脇・鷲羽山)が「5月25日に理事長に報告した」と明かし、村山代行もその事実を確認した。これを受け、村山代行は「山口氏が維持員席の譲渡に関与していなかったため、委員として支障がないと判断した点は遺憾」と武蔵川理事長の“任命責任”に言及。川端文科相の発言と相まって、武蔵川理事長の責任を追及する動きにより拍車がかかることは必至の情勢となった。

 ≪秋へ向け改革決意≫村山代行は報告の冒頭で川端文科相に対し「何とか無事に場所を開催でき、ご指導とご支援にお礼を申し上げたい」と感謝の意を示すとともに「白鵬に賜杯が渡らなかったのが残念だった。その無念の協会員全員が秋場所に向けて改革に力を注ぎたい」と決意を誓った。川端文科相は「いい場所になったことは評価している」と話す一方で、角界と暴力団関係者とのかかわりについての調査の徹底なども要求した。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年07月30日 ]

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