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西武・渡辺監督“デーブ問題”で謝罪

練習前、ナインとスタッフを集め、謝罪する西武・渡辺監督
練習前、ナインとスタッフを集め、謝罪する西武・渡辺監督
Photo By スポニチ

 西武・渡辺久信監督(44)が25日、埼玉県所沢市の西武第2球場で行われた1、2軍合同練習で、不適切な行為があったとして大久保博元・前2軍打撃コーチ(43)が解任された問題について選手やスタッフに謝罪した。シーズン真っ最中に起きた解任騒動は、現場トップがチームに頭を下げる事態にまで発展。同時に指揮官は、2年ぶりの優勝がかかる後半戦への再団結を促した。

 球場に緊迫感が漂った。午前10時からの全体練習前、円陣を組んだ選手たちに前田球団本部長が事情説明を行った。その直後、厳しい表情の渡辺監督が中央に歩み出た。

 「いろいろと迷惑をかけて申し訳ない。動揺する選手がいるかもしれないけど、ここにいるメンバーで一丸となって、とにかくグラウンドで頑張ろう」

 謝罪の言葉は重かった。大久保前コーチから暴行を受けたとされる雄星も、神妙な面持ちで指揮官の言葉に聞き入った。

 渡辺監督は08年の監督就任に際し、現役時代から信頼する大久保氏を打撃コーチとして入閣させ、就任1年目の日本一につなげた。そのオフ、プライベートでの暴行疑惑が週刊誌に報じられ、大久保氏は1年でフロントに転身することになったが、今季からの現場復帰を最も望んだのも渡辺監督だった。

 それだけに、今回の騒動にも強い責任を感じている。何より、リーグ首位と好調なチームに余計な不協和音が起こることを危ぐ。練習後に行われたスタッフ会議の冒頭でも、コーチ陣に対して頭を下げた。「現場の責任者として謝罪した。選手にも同じようなことを言った」と、後半戦を前にけじめをつけた。

 球団はこの日の練習後にも「若獅子寮」内で2軍選手から事情を聴取した。鈴木編成部長は「まだ調査の途中。新しいことが出たということはありません」と、きょう26日も引き続き調査することを明かした。前田本部長は「後半戦が始まるので、なるべく早くしたい」と、現在球団本部長付となっている大久保氏の処遇と、熊沢とおる2軍守備走塁コーチ(36)と昨季の2軍打撃コーチで現編成部の田辺徳雄氏(44)を軸に後任選定を急ぐ構えだ。

 【暴行問題の経過】

 ▼7・22 西武球団が夜9時すぎ、大久保前コーチを「不適切な行為があったため22日付で職を解き、球団本部長付とする」との人事を発表。雄星らへの暴力行為があったとされた。

 ▼7・23 事実関係の本格的な調査を開始。前田球団本部長が埼玉県所沢市の若獅子寮で、約9時間にわたって2軍監督、コーチ、工藤らから事情聴取。雄星本人は報道陣の問い掛けにも無言。

 ▼7・24 鈴木編成部長が約6時間、15人程度の2軍選手から事実関係などを聴く。

 ▼7・25 渡辺監督が選手、コーチらに謝罪。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年07月26日 ]

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