【社会】名古屋・大須の舟券売り場断念 景気悪化で採算合わず2010年7月29日 10時06分 名古屋市中区大須に進出する予定だったボートレースのミニ場外舟券売り場(ボートピア)について、開発業者が計画を断念したことが分かった。地元の同意を取り付けたが、景気悪化で採算が合わないと判断した。 計画地は、地元商店主らが再開発事業として建設した「大須301ビル」内の「大須中華街」があった3階フロア(約1400平方メートル)。ビル管理会社「大須商業開発」と、ボートピア名古屋(同市港区)を運営する「名古屋港開発」が昨年3月に今春の開業を目指し覚書を交わしていた。 名古屋港開発の橋元大長専務は「後押ししてくれた方々のために可能性を探っていたが、昨秋以降、舟券売り場の客単価が大幅に減り、景気情勢からみてコストと集客が見合わないと判断した」と説明。賃貸の仮契約を6月末で打ち切った。 ボートピアが開設されれば、地元には売上金の1%が協力金として渡る仕組みがあり、大須商店街連盟などはまちづくりに生かす考えだった。大須商業開発は「地元に協力できるなら、と受け入れたので残念。次のテナントが入るよう努力したい」としている。 (中日新聞) PR情報
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