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西武は29日、雄星投手(19)に対する暴力行為など指導法に問題があったとして、大久保博元前2軍打撃コーチ(43)を解雇すると発表した。埼玉・所沢市内の球団事務所で小林信次球団社長は「関係者へのヒアリングの結果、暴行行為が認められた」と説明。大久保前コーチはこの日夜になって談話を発表し、一連の騒動についてチームに謝罪した。一方で、解雇に相当する行為には及んでいないと反論。法的手段に訴えることも示唆し、処分を巡って法廷で全面的に争う可能性も出てきた。
大久保前2軍打撃コーチに重い処分が下った。午後5時に記者会見を開いた小林球団社長は「大久保前打撃コーチについてこれまで調査を続けてきた結果、本日7月29日付で本人との契約を解除することになりました」と話した。
球団は今月22日に同コーチを解任処分して以降、2軍選手や関係者から事実関係の確認を行ってきた。その中で、雄星投手に対する暴力行為があったことが認められ、この日の午前中、大久保前コーチを球団に呼び出し、解雇を言い渡した。
早朝の自主練習に参加するメンバーで作られた「アーリー会」での罰金制度が暴行の発端となった。遅刻などの罰として同コーチが1回1000円を徴収してきたが、これを不服とした雄星ら2軍の若手選手が選手会に相談。選手会は球団に報告し、大久保前コーチに罰金制度を廃止するよう注意。だが、その後に、選手会へ訴え出た選手を雄星投手と決めつけて呼び出し、主張の食い違いから暴行に発展したという。
小林社長は解雇処分の理由について、「暴行は許される行為ではないという判断です。(罰金制度を)やめるように指示したことに対して(誰が球団に言いつけたのか)特定の者を決めつけた上での暴力。罪は重いと判断した」と説明。暴行を受けた相手がだれだったかは最後まで明かさなかったが、大久保前コーチが球団からの注意をきっかけに、結果として暴力行為に及んだ点を重くみた。
球団はこの日、午後2時から2軍選手らを所沢市内の合宿所へ集めて大久保前コーチの解雇処分を伝えた上で謝罪した。「監督、コーチのコミュニケーション不足。日頃からの管理や目配りが足らなかった」と同社長。空席となっている2軍打撃コーチに編成部プロ担当の田辺徳雄氏(44)を就任させると同時に、再発防止策なども検討していくことになる。
西武・渡辺久信監督「実際に調査を見ていないし、どういう真相か分からないから、コメントしにくい部分がある。俺は何も分からない状態で、球団から連絡があったということ。監督という立場は、選手や下にいるコーチも守らないといけない。デーブを守れなかったことに関しては、情けないと思う」
◆大久保前コーチの思い
大久保前コーチは、コメントの中で
「後半戦が始まったばかりの大事な時期に渡辺監督はじめ、現場のスタッフ、選手に迷惑を掛けた」
と騒動についてひとまず謝罪。その上で
「球団による捜査が完結した時点で、自ら身を引こうとも考えていた」
と、辞任する意思を固めていたことを明かした。その一方で解雇という球団の処分には納得していなことを明かした。
「解雇の理由については納得できない部分がある。コーチとして不適切な行為をしたことはない」
と訴え、指導の域を超える過剰な暴力をふるってはいないことを示唆。解雇を不当として法的な手段に訴える可能性も出てきた。さらに一連の報道の中には事実と食い違う部分もあるようで
「一部の報道では私の名誉を棄損する内容が示されている」
として、ここでも争う姿勢を示した。
(2010年7月30日06時05分 スポーツ報知)
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