July 30, 2010
カマロを借りたが…
昨日1日だけテキサスに戻り、今日、早朝の便で単身赴任先の某都市に戻った。
テキサスには自分の車を所有していないので、いつもレンタカー。
昨日は売り切れ状態だったようで、最近気に入っているカムリがなくて、
結局カマロになった。
カマロはトランザムやファイアーバードと共に学生時代の憧れの車。
70年代、カッコいい車の代表といった感じだった。
大学一年の頃、ホテルの皿洗いのバイトを始め、
親父のカローラでバイトに行くと、
先輩に「カローラか。大衆車だな。君に似合っているよ」と言われ
「村田さんは何に乗っているんですか?」と聞き返すと
25歳の村田先輩は「オレ? オレはカマロだよ」と言った。
当時、凱旋帰国したばかりの藤波さんがカマロに乗ってたし、
ジャンボ鶴田さんはトランザムだった。
鶴田さんのトランザムには助手席によく乗せてもらったが、
6.6リッターのモンスター車。
発進の時、もの凄い加速で背中がピタっと背もたれに吸い付いた。
火の鳥の絵がボンネットに描いてあるカッコいい車。
それから4年ぐらいしてテキサス州サンアントニオに留学したわけだが、
週末になるとプロレスの取材にヒューストンに行くため、
レンタカーをした。
自分のボロ車では心もとなかったのと、経費で落ちる状況だったので、いつもレンタカー。
で、よく借りたのは1982年製や1983年製のファイアーバードだった。
取材を終えて一人で運転するヒューストンからサンアントニオの片道約330キロ。
6パックのビールを買って、カントリーソングを聴き、飲みながら運転して帰るという
今を思えば、それはそれは恐ろしいことを2週間に1回やっていた。
自分では1974年式の真っ赤なファイアーバードを所有していたが、8年落ちとかでオンボロだった。
それでもかなりパワーがあり、凄い走りをしたものだ。
ディック・スレーターが新車に乗っていたのも思い出のひとつ。
自分で買える身分になってからは流行がかわり、興味がなくなり、
兄貴分ともいえるコルベットを買おうとも思ったが、
結局ポルシェを2度買ったぐらい。
スポーツカーとはそれっきり縁がなくなった。
で、今回カマロを借りてガッカリ。
全然速くねえでやんの。
3年ほど前に日産の350Z(フェアレディ)を借りた時も走りが鈍くてガッカリしたが、
今回のカマロにはもっと驚いた。
スポーツカーが流行らないのが理解できた。
アメリカにおける本物のスポーツカーはコルベットだけなんだなと実感。