参議院の与野党の国会対策委員長が会談し、民主党は、さきの通常国会の最終日の運営は必ずしも公正とは言い難いものだったと謝罪したうえで、新しい参議院議長などを民主党から選出するようあらためて求めました。
さきの通常国会の最終日の運営について、野党側は、自民党などが提出した菅総理大臣に対する問責決議案の採決などが行われず、強引に閉会したとして、与党側の謝罪を求めていました。これについて、28日夕方に開かれた参議院の与野党国会対策委員長会談で、民主党の平田参議院国会対策委員長は「必ずしも公正公平な運営とは言い難いものだったことを真摯(しんし)に反省し、今後は、参議院選挙の結果を踏まえ、こうした議会運営は行わない」と述べ、謝罪しました。そのうえで、平田氏は、新しい参議院議長と議院運営委員長、それに予算委員長について、これまでの慣例どおり第1党の民主党から選出するよう求めました。これに対し、自民党の鈴木国会対策委員長は「謝罪を真摯に受け止める。今後の国会運営にあたっては、ていねいな話し合いをしていきたい」と応じました。一方、新しい参議院議長について、自民党は野党側から選出すべきだという立場を崩しておらず、29日、参議院の野党の国会対策委員長会談を開いて賛同を呼びかけることにしていますが、共産党や社民党は、議長は慣例どおり第1党の民主党から出すべきだとしており、現状では野党側の足並みはそろっていません。