【カイロ支局】ペルシャ湾とオマーン湾の間にあるホルムズ海峡で28日未明、商船三井(東京都港区)の大型原油タンカー「M・STAR」(マーシャル諸島船籍、約16万トン)の船体後部に起きた爆発事故で、UAE(アラブ首長国連邦)紙ガルフニューズ(電子版)は同日、「地震による波で起きた事故」として外部からの攻撃を否定する現地当局者の見解を報道した。ただ、見解には世界で取引される石油の2割が通過する重要海峡の安全性を強調する意図もあるとみられ、事故原因は依然として不明のままだ。
同紙は、オマーン沿岸警備隊関係者の見解として外部からの攻撃を否定し、タンカー損傷はイランで発生したマグニチュード3.4の地震が起こした波によるものだとした。
一方、国土交通省は、乗組員が事故当時、水平線上で光を目撃したと証言していると発表。商船三井は、外部から攻撃された可能性が高いとしている。
毎日新聞 2010年7月29日 11時19分(最終更新 7月29日 13時54分)