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最終更新:2010年7月29日(木) 2時23分

「1Q84」、韓国で大ブームのワケは

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 村上春樹さんのベストセラー、「1Q84」の続編が韓国でも28日発売となりました。予約だけでもベストセラーを記録する人気です。

 韓国の村上ファンが待ちに待った「1Q84、BOOK3」が28日から販売されました。店頭では本が平積みになっています。

 「きょう発売されると聞いて、すぐ買いに来ました」(女性ファン)
 「とにかく早く読みたい」(男性ファン)

 この書店では、取材中も10分ほどで10冊以上が売れていきました。韓国では去年、1Q84の1、2巻が合わせて100万部以上売れ、19週連続で1位を記録しました。

 「爆発的といっていいほどのブームで、日本でBOOK3が発売されるやいなや、『韓国版がいつ出るのか』という問い合わせがたくさんきました」(出版社編集者)

 村上作品だけではありません。天童荒太さんの「悼む人」や、伊坂幸太郎さんの「ゴールデンスランバー」など、日本の人気作家の作品が数々並びます。

 日本と韓国は、生活習慣や言語が近く、翻訳でも本来の味わいが損なわれないところに他の外国文学にはない強みがあります。

 さらに、民族分断や軍事独裁などの歴史的背景から、重いテーマが中心の韓国文学に対し、大衆性を持った日本文学は非常に新鮮に映ります。

 「日本の小説を読む人はみな、韓国の小説で満たされない部分を探して読んでいるようです」(出版社編集者)

 韓国ドラマやK−POPなど、韓国文化に押され気味な日本ですが、文学の世界では韓国の読者の心をしっかりつかんでいます。(28日18:08)

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