米海兵隊移転 遅れ出る可能性
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米海兵隊移転 遅れ出る可能性

7月29日 11時17分

沖縄の海兵隊8000人をグアムに移転する計画の、2011年度の予算案について、アメリカの議会下院は、国防総省の要求額をおよそ3分の1に大幅に削減した予算案を可決し、日米両政府が合意した2014年までの移転完了に遅れが出る可能性が高まっています。

アメリカの議会下院は28日、10月から始まる2011年度の軍事施設の建設に関する予算案を可決しました。このうち、沖縄の海兵隊8000人をグアムに移転する計画については、国防総省が要求した額をおよそ3分の1に減額し、1億5000万ドル(日本円にして130億円余り)とする予算案を可決しました。要求額を大幅に削減した理由について、下院は、アメリカ軍がまとめたグアムの環境影響評価の最終報告書の中で、移転完了の時期が2017年まで遅れる可能性が指摘されているにもかかわらず、国防総省から明確な説明が無いためだなどとしています。この一方で「沖縄の海兵隊の一部のグアムへの移転は依然支持する」としており、計画そのものへの反対ではないことを強調しています。このあと、議会上院でも、同じように要求額を大幅に削減した予算案が可決される見通しで、日米両政府が合意した2014年までの移転完了に遅れが出る可能性が高まっています。