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【格闘技】

亀田史郎氏の入場禁止を視野

2010年7月29日 紙面から

 WBA世界フライ級王者亀田大毅(21)=亀田=と元同級王者坂田健史(30)=協栄=のタイトルマッチが、9月25日、東京ビッグサイトで行われることが28日、正式に発表された。だが、会見の主役を奪ったのは、両選手ではなく、そこにいない亀田3兄弟の父・史郎氏(45)。主催者の協栄ジム金平桂一郎会長(44)は「JBC(日本ボクシングコミッション)、JPBA(日本プロボクシング協会)の認めない人は入場させない」という異例の誓約書をJBCに提出。ライセンス取り消し処分の史郎氏が、大毅の初防衛戦の会場に入場禁止となる可能性が出てきた。

◆ジムへ自主規制

 東京・赤坂のTBSテレビ前に約500人が集まった公開記者会見。質疑応答で報道陣から最初に飛んだ質問が、これだった。

 「安全管理の面で問題を起こし続ける史郎氏を入場させるのか?」

 金平会長は「会場管理、安全面に取り組むのは当然の役目」と答え、会見後に「入場についてはJBCと擦り合わせていきたい」と話した。

 史郎氏は3月の興毅−ポンサクレック戦後、暴言を吐き、事実上の永久追放処分となり、JBC管轄場所への立ち入りが禁止されている。ところが、今月25日に大阪で行われた興毅、大毅の試合後、選手控室に入室し、物議を醸した。亀田ジムの吉井会長、嶋マネジャーは、29日にJBCの事情聴取を受ける。

 安河内事務局長は「このような事態になり、より厳しい規制をしないといけない」と入場禁止を視野に入れている。たとえチケットを購入しても、主催者、JBC、会場責任者の合意があれば、入場を拒むことが可能。三者の中でも主催者である金平会長の意思が最も尊重されるという。

 最後に安河内事務局長は「あす(29日)の事情聴取で、ジム側から『史郎氏を入場させません』と言ってくれるのが一番いい」と亀田ジムの自主規制を促した。

 

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