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織田信成、メダルのご利益は本能寺にあり!

 本能寺を参拝することになった織田信成
 本能寺を参拝することになった織田信成

 10年バンクーバー冬季五輪でメダル奪取という“信成の野望”へ、偉大なご先祖さまに必勝祈願だ。フィギュアスケート男子のエースで、戦国武将・織田信長の17代目の末裔(えい)、織田信成(22)=関大=が、京都市中京区の本能寺を6月1日に参拝することが29日、分かった。所属事務所が明らかにしたもので、天下統一を目前にした信長が「本能寺の変」で没したのが1582年6月。現在は信長の公廟(びょう)もある織田家ゆかりの地で、氷上の天下統一を誓う。

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 天下統一を目前に、信長が倒れてから427年。遠い子孫の信成が、本能寺に立つ。「行けるタイミングがあれば行ってみたい」と話していた因縁の地。拠点としていた米国からこの日、帰国した織田は、国内でのイベント参加の合間を縫って参拝を決めた。

 歴史に残る偉大な先祖に、深い関心を持っている。昨年は、信長よりも祖先になる織田家の氏神にあたる福井県越前町の織田剣神社に参拝、お守りを手に入れた。今年4月の世界国別対抗戦中に、信長の公廟もある本能寺が京都にあることを聞き「かなり近い。行きやすい」と目を輝かせていた。

 信長が明智光秀の謀反による本能寺の変で自害したのが1582年6月。そのため、本能寺での毎年6月の「信長まつり」と、「織田信長展」は恒例行事(今年は本堂修復中のため休止中)となるなど、6月は重要な月にあたる。だからこそ、織田にとって6月に参拝することは意義深いものだ。

 バンクーバー五輪シーズンを前に、米国では五輪本番用のプログラム作成と練習に励んだ。すでにエキシビションのプログラムが完成しており、着々と来年2月への準備を進めている。

 「きれいな4回転を跳べるようにしたい。五輪シーズンは緊張しそうだけど、4年に1回。楽しみたい」。課題も口にしていた織田。信長の前で祈願するのは、信成の野望、もちろん氷上での「天下統一」だ。

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