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織田信成“因縁の地”本能寺を参拝「声が聞こえた」

信長公の廟所を参拝し神妙な面持ちで手を合わせる織田信成

◆ 偉大な先祖・信長最期の地で“天下獲り”誓う ◆

 偉大な先祖に金メダルの誓いだ。戦国武将・織田信長の17代目の末えいにあたるフィギュアスケート男子の織田信成(22=関大)が1日、京都市中京区の本能寺を参拝。信長が1582年の「本能寺の変」で非業の死を遂げた因縁の地で、信成が10年バンクーバー五輪での天下統一へ気合を入れた。

◆ バンクーバー五輪でフィギュア界統一だ ◆

 戦国時代にはなかった黒いスーツに身を包んだ信成が、因縁の地に姿を見せた。戦国武将・織田信長が志半ばで散ったのは、天正10年6月2日。“命日”の前日、その末えいが生まれて初めて本能寺に足を踏み入れた。信長ゆかりの太刀が納められた墓石が立つ信長公廟の前で手を合わせた瞬間、427年の時空を超えて2人が出会った。

 「パワーをもらいました。『頑張るんだぞ』という声も聞こえた。一度も来たことがなかったので、自己紹介と『これからも頑張ります』と誓いました」

 07年7月に酒気帯び運転で検挙され、出場停止や謹慎から復帰した昨季開幕前は、福井・越前町(旧織田村)にある織田家ゆかりの剣神社を訪問。お守りを購入した結果、GPシリーズ復帰戦のNHK杯で優勝するなど充実のシーズンを過ごすことができた。大目標のバンクーバー五輪が控える今シーズンは10月に開幕。天下分け目の大勝負が近づく中、「信長が殺されて、いいイメージはなかった」という本能寺を訪れたのは、先祖の野望を引き継ぐ意志を明確にするためだった。

 「信長はこの地で天下統一の夢が破れた。その思いをついで、しっかりした成績を残したい。五輪の舞台に立てたら、いい演技ができるように、絶対に頑張ります!」

 信成にとっての天下統一が意味するものは、バンクーバーでの金メダル以外にはありえない。誰にでも戴冠のチャンスがある現在の男子フィギュア界ついて、「戦国時代だと思います」と表現した。世界に斬り込む刀をハートに忍ばせて、信成が群雄割拠の氷上決戦に挑む。

[ 2009年6月2日付 ]

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