111歳の男性 すでに死亡か
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111歳の男性 すでに死亡か

7月29日 19時51分

111歳で、東京都内の男性で最高齢だとされていた男性とみられる遺体が、28日、東京・足立区の自宅から、一部、白骨化した状態で発見されました。男性は30年ほど前に死亡していたとみられ、警視庁は、家族が年金を不正に受けていた疑いもあるとみて捜査する方針です。

警視庁によりますと、28日午後、東京・足立区千住の住宅の1階の6畳の和室から、一部が白骨化した遺体が発見され、111歳で、東京都内の男性で最高齢だとされていた加藤宗現さんとみられています。加藤さんについては、足立区から警視庁に「本人と連絡が取れない」という相談があり、今月26日、警視庁と区役所で自宅を訪ねたところ、長女や孫が「本人が会いたくないと言っている」と言って、面会させるのを拒んだということです。ところが、28日になって、加藤さんの孫が「祖父が1階で死んでいるようだ」と警視庁に連絡してきたため、捜索した結果、遺体が発見されたということです。警視庁で事情を聞いたところ、孫は、「祖父は三十数年前に食事や水もとらずに自分の部屋に閉じ込もった。今年3月、部屋の扉の透き間から頭の骨を見た」と話しているということです。警視庁は、加藤さんが30年ほど前に死亡していたとみていますが、その後、死亡届が出されないまま、6年前に死亡した妻の遺族年金が、加藤さんの口座にあわせて950万円ほど振り込まれ、今月に入ってから6回にわたって270万円が引き出されていたということです。警視庁は、加藤さんの家族が年金を不正に受けていた疑いもあるとみて、詐欺の疑いで捜査する方針です。