HONDA 発電機 hippo EB550のキャブレターを分解清掃 |
発電機のアイドリング不調を修理 2006.1.31 この発電機は以前にもエンジンがかからないことがあり、メインジェットを掃除したことがあります。 その後またエンジンがかからなくなり、メインジェットを掃除しましたが、どうもアイドル不調で回転数が上がらずおかしいので、パイロットジェットを掃除しました。 掃除するまでは簡単に終わりますが、そのあとの調整が面倒でうまくいきません。 |
ホンダ hippo EB550 定価76,500円 hippoブランドはどうもホームセンター向けの商品で、DENTAと同じなんだろうけど製品位置付けが異なるようです。 100V-450VA(50Hz)550VA(60Hz)交流専用モデル 連続運転可能時間6.5h/5.2h 乾燥重量22kg 騒音レベル54/56dB 50Hzと60Hzの切り替えはばねの架け替えで行うように思えるが、ヤマハ発動機の発電機HPのパーツリストを見ると、50Hzと60Hzではジェネレーターのステータコイルが違うようです。 電圧調整方式 コンデンサー補償型 これは60Hzモデル エンジンオイルを抜くドレインボルトは無く、傾けてオイル注入口から抜く方式である。 | |
キャブレターにアクセスするためには燃料タンクキャップを一時的に外しておき、
こちら側のパネルを外します。 使用工具 +ドライバーNo2 | |
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キャブレターはここにあります。 |
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エンジンスイッチがOFFになっていることを確認し、ドレンスクリューを緩めキャブレターフロート室に残っているガソリンを垂れ流します。
使用工具 +ドライバーNo2 |
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始動グリップ側のカバー固定ねじを外して黒カバーを外します。 |
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エアクリーナーを外します。 キャブを外すにはこのナットを外すことが必須ですが、普通のソケットレンチでは外径が太くてハウジング内壁に干渉してうので、ディープソケットがないと外せません。 エアクリーナーハウジングを引き出すには燃料ホース等を外しておく必要があります。 |
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実はエアクリーナーのスポンジが片面ボロボロで朽ち果て、一時しのぎで裏返して組みなおしたのですが...
試運転後に開けて見たら、ふたにもくっついていました。 しょうがないので交換パーツを手配しました。 灯油で洗わずにガソリンを使ったのがまずかったのかも? |
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参考:交換部品 17211-ZA8-800 エレメントエアークリーナー パーツリストでは380円であったが、マックスバリュースーパーセンターで部品取り寄せしたら470円でした。 現行モデル ホリデーEP600H もエアクリーナーは共通部品です。 キャブレターASSYでも5500円である。(パーツリストでの価格) |
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古いエレメントを取り除き、圧搾空気で内部に残ったゴミを
吹き飛ばして、新品のエレメントに取り換えます。 ホンダは親切で、あらかじめオイルが染み込ませてあり、手間がかからずそのまま使用できます。 でもほんとうは不親切なんだよ。交換部品番号があらかじめエアクリーナーふたに書いてあればもっと便利。VWはちゃんと書いてあるんだよ。 |
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ばねを外しておき、ガバナーアームを外します 外す前に合いマークをマジックでつけておくとよい。 使用工具ストレートメガネレンチ二面幅10 |
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写真は省略してますが、フロート室を固定しているボルトをあらかじめ緩めておいてからキャブレターを取り出します。 燃料供給パイプがフレームと干渉してぶつかりますが、スタッドボルトとフレームの間に手を差し出して、エンジン本体を奥に押し込みつつキャブを引き抜くとよいでしょう。 |
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フロート室を外すとメインジェットが現れます。 ここが詰まっていると、燃料が供給されずエンジンがかかりません。 エンジンがかからず、プラグを外して電極が燃料で濡れてなかったら、 まずはここを疑うべし。 マイナスドライバーでメインジェットを外し、荷札の針金でつっついてゴミを取り除きます。 |
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パイロットエアーブリード ここのパイロットジェットも詰まることがあります。 ここが詰まるとアイドリングが安定しません。 掃除するには、荷札よりもさらに細い針金が必要です。 φ0.32錫メッキ線を使用してグリグリやります。 針金がエマルジョンチューブの穴まで貫通すればOKです。 |
分解清掃が済んだら、一度組んでみます。 エンジンはかかるはずです。 しかしながら、回転が安定せず2分ぐらいするとエンジンストップすることがあります。 この機種はAVRがついていないため、電圧調整はばねの調整により行います。 | |
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負荷(ランプで可)、電圧計、周波数計をつないで監視します。
電圧が100Vになるようにばねを調整しますが、周波数を60Hzにすべく細かく詰めているところですが、高くなり過ぎたりしてうまくいきません。 58Hzぐらいですが、まあ良しとしました。 |
周波数計拡大写真 うまくいかないものです | |
自分なりに調整ポイントを解説 | |
ガバナ調整方法 1、ガバナーアーム締め付けナットを緩める。この時キャブレタースロットルを全開(右一杯位置)になるようにガバナーアームを保持する。 2、ガバナーアームを保持した状態で、ガバナーアームシャフトをプライヤでつまんで時計回り一杯(ガバナ全閉位置)に回し、ナットを締め付ける。 3、エンジンを始動し、調整つまみを回して無負荷最高回転数を調整する。 50Hz 3300rpm 60Hz 3900rpm エンジンを始動しガバナーばねが伸び縮みしないときは、ナット締め付け時にガバナーアームシャフトとガバナーアームの位置がずれてしまっている可能性あり。ナットを締め付けるときは、慌てずガバナーアームとシャフトの組み付け位置関係がずれてしまわぬように、ゆっくりメガネレンチを回しましょう。 | |
EB550エキゾーストノートを聞いてみましょう。冷間時チョークON/OFF 160kB 40秒 EB550エキゾーストノートを聞いてみましょう。暖気後 57kB 14秒 | |
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プラグ交換 プラグは付属工具を用いて取り外しますが、これをなくしてしまった場合は19mmディープソケットでも外せそうです。 プラグの全長が短いです。 |
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標準プラグ NGK BMR4A \570 農機具用小型タイプ 6角対辺寸法19mm ねじ径14mm ねじ長9.5mm 小さいやつです。 くすぶっており、真っ黒です。 ワッシャがつぶれ過ぎ、オーバートルクで締め付けられています。 |
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黒くくすぶったところをワイヤーブラシで磨きました。 火花スキマは0.6-0.7mmに調整する。 |
関連リンク紹介 HONDA デンタ EM400のキャブレター掃除 |
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