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15年ぶり林葉さん完敗も復帰への振り飛車

 元人気女流棋士林葉直子さん(42)が28日、95年の引退以来15年ぶりに将棋界に復帰した。都内で行われた日本女子プロ将棋協会(LPSA)公認棋戦「日レスインビテーションカップ」で、中倉彰子女流初段(33)と対局。序盤攻勢だったが、終盤に形勢逆転され、投了した。引退以来の本格的な棋戦は完敗だったが、闘志には火が付いた様子。「ポンコツ車を修理したい」とし、明言は避けながらも、プロ棋士復帰にも強い意欲を示した。

 林葉さんは、40人以上の報道陣の待つLPSA駒込サロンに、胸元あらわなチューブトップワンピース姿で登場。「こんなに人がいるの?」と驚きながら対局場に入った。対局場内では、相手の中倉女流初段が将棋盤を見つめて集中しているのに対し、林葉さんは昔の知り合いを見つけては「わー(笑い)」と笑顔で両手を振り、リラックスした雰囲気。大山康晴15世名人からもらったという「夢」と書かれた扇子を、パチンと鳴らし、最初の1手を指した。

 先手となった林葉さんは、現役時代同様の早指しスタイルでポンポンと将棋を進めた。一方の中倉は「林葉さんの将棋は研究したが、定跡のない自由な将棋で分からなかった」という通り、警戒したのか、長考を続けた。林葉さんは13手目で、「7六飛」。高度かつ超攻撃的な奇手として知られる「石田流三間飛車」の構えに持ち込んだ。対局開始から約1時間で、中倉の持ち時間40分がなくなり、1分将棋に追い込む展開で、林葉さんはときおり笑顔も見せる攻勢だった。

 林葉さんの形勢有利の展開が続いたが、48手目に中倉が2五角打ち。これを林葉さんは3六香打ちで受けたが、徐々に持ち時間もなくなると、終盤に形勢逆転された。最後はギリギリまで粘ったが投了。林葉さんは「途中はいいと思ったんだけど」と笑顔を見せた。

 林葉さんは対局後、「王手もできず、ミスも多くて残念。でも楽しかった」と話した。プロ復帰については「ファンの方々とお会いして、声を聞いてから決めたい。もうちょっと考えさせてね」と明言は避けた。ただ「今はポンコツなんで、修理をしなくちゃね」、「今は30%くらい。100%は無理でも、あと40%くらいは上がるかも」などとし「(プロに行く)チャンスがあればなぁ」と強い意欲を示した。

 対局に立ち会ったLPSA代表理事の石橋幸緒女流4段は「最新型の振り飛車の対戦となった。林葉さんは研究している」と高評価。1分将棋になってからは「勝負勘が求められる。そこは現役が有利だった」とした。林葉さんのプロ復帰については「チャレンジしていただければ、可能性はある」と期待していた。【清水優】

 [2010年7月29日9時24分 紙面から]


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