サブカテゴリー

PR:

老舗レナウンついに…中国企業傘下入りが決定

 経営再建中のレナウンは29日、東京都内で臨時株主総会を開き、中国の繊維大手、山東如意科技集団への第三者割当増資の実施と中国人の取締役3人の受け入れに関する議案を可決した。中国企業の実質的な傘下に入ることが正式に決まった。

 老舗企業のレナウンはバブル期には業績が好調だったが、その後の長期不況で深刻な不振が続いていた。中国企業の傘下で財務体質を強化するとともに、中国などアジアに販路を広げて抜本的な再建を目指す。

 レナウンは山東如意を引受先とする約40億円の第三者割当増資を実施。山東如意は41・18%を出資する筆頭株主となる。両社は北京に合弁会社を設立し、レナウンが持つ「シンプルライフ」などのブランドの衣料品を中国で販売する計画。10年後に2千店以上を出す方針を示している。

 臨時株主総会では、株主から「(中国企業の傘下入りで)ブランド力は維持できるのか」などの質問が出たが、レナウン側は「両社の経営資源を掛け合わせれば、力を発揮できる」と答えた。

 山東如意は、株主総会で経営に関して重要な事柄の決定を拒否できる3分の1超の株式を握る。

 レナウンが14日に発表した2010年3〜5月期連結決算は売上高が173億円、営業利益が13億円。店舗閉鎖などのリストラを進めた結果、いずれもほぼ半減しており、厳しい状況にある。

 総会に出席した女性株主は「老舗企業が中国企業の傘下に入ることはショック。だけど、国際化の時代なので中国企業の協力を得て経営を立て直してほしい」と話していた。

 家電量販店のラオックスなど経営危機に陥った日本企業が、資金が豊富な中国企業の下で再建を目指す例が相次いでいる。老舗企業レナウンの再建の行方は、中国企業による買収が日本で成功するかどうかを占う上で注目を集めそうだ。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年07月29日 12:25 ]

関連ニュース

読み込み中..

PR

関連写真

読み込み中..

ニュース

注目オークション


クイックアクセス
スペシャルコンテンツ

このページの先頭に戻る ▲